師弟の魂の交流を綴る『夢も現も ―虚子と叡子の往復書簡集―』発売決定

近代俳句の巨星として知られる高浜虚子と、その愛弟子であり、虚子の小説『椿子(つばきこ)物語』
のヒロイン・椿子の実名モデルであった叡子(えいこ)との間で交わされた、貴重な未発表往復書簡
集がこの度出版されることとなりました 。
本書『夢も現も ―虚子と叡子の往復書簡集―』は、叡子の娘に遺された古い文箱や虚子記念文学館
に保管されていた膨大な資料から編纂された、300ページ超に及ぶ重厚な一冊です 。
■ 本書の背景と意義
高浜虚子と直弟子 千原叡子。二人の間に流れていた慈しみ深くも瑞々しい時間が、数々の書簡を
通じて鮮やかに蘇ります。これまで知られることのなかった、俳壇の巨匠としてではない「一人の人
間」としての虚子の温かな眼差し、時には厳しく、時には茶目っ気たっぷりに弟子を導く姿が刻まれ
ています 。
タイトルの『夢も現も』は、小説というフィクション(夢)と、現実の師弟として歩んだ日々(うつつ)の境
界線が溶け合うような、濃密な精神の交流を象徴しています 。
■ 本書の注目ポイント
● 初公開の貴重な資料:叡子が大切に守り続けた未発表の書簡を多数収録 。
● 『椿子物語』の真実:虚子の代表的小説のモデルとなった女性との、現実の交流が明らかに 。
● 人間・高浜虚子の素顔:十七音の定型を超えた、豊穣な人間性と独自の世界観が息づく「魂の
対話」 。
● 絶版になっていた小説の復刻:絶版となっていた高浜虚子の小説「椿子物語」「絵巻物」同時収
録
■ 編者・金蔵院葉子(叡子の娘)のコメント
この度、高浜虚子と母・千原叡子との往復書簡集を、6月22日に出版する運びとなりました。本書
は、未発表の書簡に加えて、長らく絶版となっておりました虚子の小説『椿子物語』『絵巻物』を併せ
て収録した、文学史的にも貴重な一冊です。翻刻に思いのほか時間を要しましたが、ようやく完成の
目処が立ちました。
小説と書簡を突き合わせて全体を見直したとき、私はこの書簡集が、虚子という作家にとって「第三
の小説」とも呼べる物語になっていることに気がつきました。
虚子が亡くなるまで、他のお弟子さんや家族の書簡は残さずとも、母との手紙だけを死ぬまで手元
に残し続けた理由が、この書簡集を読み解くことで得心がいったように感じております。虚子自身
が、この書簡を通じて、もう一つの小説を完成させようとしていたのかもしれません。
まずは大阪の紀伊國屋書店 梅田本店、東京の紀伊國屋書店 新宿本店、ジュンク堂書店 池袋本店
にて販売を開始し、主要な図書館や大学へも寄贈する予定です。決して大部で派手な出版物ではご
ざいませんが、日本の文学史を再考する上で、大変重要な意味を持つ資料であると自負しておりま
す。
この貴重な発見について、ぜひ多くの方に知っていただき、ご覧いただける機会をいただけたらと存
じます。ご多忙の折とは存じますが、何卒ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。
■ 書籍情報
● 書名:『夢も現も ―虚子と叡子の往復書簡集―』
● 編者:金蔵院葉子
● 仕様:348ページ
● 協力:虚子記念文学館
● 発売日:2026年6月22日
● 定価:2860円(税込)● 定価:2860円(税込)
● 出版社:クリエイターズ・パブリッシング
■ 高浜虚子(たかはま・きょし)について
明治・大正・昭和にかけて活躍した俳人・小説家。正岡子規に師事し、俳句雑誌『ホトトギス』を継
承。「客観写生」「花鳥諷詠」を提唱し、近代俳句の確立に多大な貢献をした。
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社ホロンPBI
担当者名:金蔵院葉子
電話番号:078-219-3034
メールアドレス:office@holonpbi.com