音声コミュニケーションを IP 技術で融合し、自治体の内線や防災行政無線等の統合運用を目指します
音声コミュニケーションのすべてをIP技術で実現することを目指す株式会社アイズ(以下「アイズ」)と株式会社ageet(以下「ageet」)は、IP技術を活用したスピーカーやマイク等の開発・製造・販売を手がけるTOA株式会社(以下「TOA」/兵庫県神戸市)のご協力のもと、2026年8月、TOAの研究開発拠点「ナレッジスクエア」で、標題の接続検証を実施しました。
※ 「iZE CALL with AGEphone Cowork」の詳細は、以下のニュースリリースURLを参照ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000190733.html
本検証では、アイズのAI対応クラウドIP-PBXサービス「iZE CALL with AGEphone Cowork」と、TOAの「IPオーディオ」シリーズ機器を、ネットワーク(インターネットを含む)経由で接続しました。その結果、内外線電話としての通常利用に加え、防災放送に活用できる複数のIPスピーカーに対し、従来の同報無線設備を介さず「iZE CALL with AGEphone Cowork」のみで、一斉放送およびグループ別放送を高音質かつ遅延を感じることなく、安全かつ正常に行えることを確認しました。
本検証の成果は、全国の自治体が直面する「PHS内線やMCA無線のサービス終了等に伴う移行」と「防災行政無線の老朽化および高額な維持・更新費用」「不揃いな操作性」といった複数の課題に対し、有力な解決策の一つになると考えています。

自治体の課題とその対応
接続検証の概要
[表: https://prtimes.jp/data/corp/190733/table/5_1_96ef85261e0ed2bba4e6f0f6f3dabaef.jpg?v=202609142145 ]
本検証により、これまで個別に構築・維持されてきた「電話(内外線)システム」「屋外子局による防災行政無線」「館内放送」を、同一のIP/クラウド環境上で連携運用できる技術的可能性を確認しました。通信回線を統一することで、インフラ全体のコスト削減が見込めます。さらに、災害時にはモバイル回線や衛星インターネットへ切り替えることで情報提供を継続できる可能性や、スマートフォンならではの機動性を活かし、現地からの肉声を届ける「即席ミニ放送局」のような運用への発展も期待されます。
TOAからの接続検証後のコメント
アイズの新サービス「iZE CALL with AGEphone Cowork」は、一般的なクラウド型IP-PBXとは一線を画すサービスです。複数のSIPセッションを多数のIPオーディオシリーズのIPスピーカーへ同時接続できる「放送サーバー機能」を搭載しており、弊社IPオーディオとの高い連携性を確認できました。この「放送サーバー機能」を防災放送に活用することで、自治体全域への一斉放送だけでなく、ハザードマップの危険度に応じて、必要なエリアへ必要な情報を的確に届ける運用が可能になります。さらに、線状降水帯の発生など状況が変化した場合でも、リスクが高まった地域へ迅速に避難を呼びかけるなど、TPOに応じたきめ細かな放送への活用が見込まれます。
背景:自治体が抱える「PHS移行」と「防災無線」の課題
全国の自治体では、PHS内線のサービス終了や機器の老朽化に伴い、スマートフォンを活用したIP内線等への移行が急務となっています。一方、防災行政無線やMCA無線は、専用設備や親局装置の維持・更新費用が財政負担となっており、また、「設置場所に固定された操作卓からしか発信できない」といった運用面の課題も指摘されてきました。アイズとageetは、PHS内線の代替となるスマートフォンでのIP-PBX機能と、インターネットを含む通信回線経由でIPスピーカーへ直接音声を届けるIP放送(SIP技術)機能を融合させることで、低コストかつ機動性の高い放送・通信インフラの開発を進めてきました。
本ソリューションにおける各社の強みと役割
1. 株式会社アイズ ― AI対応クラウドIP-PBX「iZE CALL with AGEphone Cowork」の提供
スマートフォンを内線端末および放送端末として活用し、従来の放送設備や交換機(PBX)の役割をクラウド上に集約したサービスとして提供・販売します。高音質・低遅延の放送機能と電話機能に加え、AI受付応対やAI議事録・要約といったAI機能までをオールインワンで提供し、大幅なコスト削減に貢献します。
2. 株式会社ageet ― 高性能内線アプリケーション「AGEphone Cowork」の開発
長年にわたり培ってきたVoIP技術を基盤に、職員のスマートフォンから簡単な操作で対象の屋外スピーカーやグループを指定し、SIPによる高音質な放送を行うためのインターフェースとアプリケーション制御を提供します。
想定する自治体での活用シーン
- PHS内線の代替 + 防災無線のモバイル化
職員が携行するスマートフォンの専用アプリが、「PHS内線に代わる内線電話」と「放送卓(端末)」の役割を担います。普段の電話発信と同様の操作で、対象の屋外子局(IPスピーカー)等へ放送できます。災害時には、庁舎外にいてもデータ通信が確保できれば、どこからでも防災行政無線に相当する放送が可能です。現場の職員や自治会長等が、その場から地域住民へ肉声で一斉放送・地区別放送を行うこともできます。
- 放送用親局設備や専用回線の削減による大幅なコスト削減
従来必要だった高額な送信機や親局、専用の無線周波数帯・通信回線が不要となります。光回線、LTE/5G、衛星インターネットといった汎用通信網を利用できるため、インフラの設計・導入・保守にかかる費用の大幅な削減が期待できます。
- 日常的な地域・校内・施設内放送への活用
自治会のお知らせ放送、学校の校内放送、公園・スポーツ施設・観光地での案内やイベント放送など、平常時の音声伝達インフラとしても活用できます。放送設備の設置場所まで移動する必要がなく、出張先や外出先からでも手軽に利用できます。
今後の取り組み
アイズとageetは、本接続検証の結果を踏まえ、全国の自治体に向けた実証実験と導入提案を推進していきます。また、既存の防災行政無線用アナログスピーカー設備を活用した、段階的なIP化の提案も進めてまいります。「電話(内外線)」と「放送(平時・非常時)」の垣根を越え、あらゆるシーンでコストを抑えながら安心して利用できる音声コミュニケーション基盤の実現に取り組んでまいります。
各社について
- 株式会社アイズについて「誰もが、安心してICTが利用できること」を旨とし、次世代のICT利用環境の実現に向けたコンサルティングとソリューション提供を行っています。主力サービスは「iZE CALL with AGEphone Cowork」です。会社概要所在地:三重県伊勢市有滝町2250番地代表者:代表取締役 川邊 浩(泰志)創業:2000年5月1日URL:https://www.ize.co.jp/
- 株式会社ageetについて1997年の創業以来、SIP/VoIP技術を中核に、PC・スマートフォン向け音声アプリケーションの開発とSaaSの運用を手がけています。NTT東日本・NTT西日本の公式推奨VoIPアプリケーションにも認定されています。会社概要所在地:京都府向日市寺戸町修理式13-98代表者:代表取締役社長 岡崎 昌人設立:2005年7月26日URL:https://www.ageet.com/
本件に関するお問い合わせ先
- 株式会社アイズ担当:川邊電話:050-3111-7700(平日 10:00~17:00)※ 音声アナウンスの後、「かわべ」とお話しください。AIが自動転送いたします。メール:call@ize.co.jp
- 株式会社ageet担当:磯野お問い合わせ:https://www.ageet.com/contact.html
※ 記載されている会社名、製品名、サービス名は、各社の商号、商標または登録商標です。