~メタデータでデータの「意味」を統一し、グループ横断のSCM最適化と意思決定の高度化を推進~
エンタープライズ企業向けに、企業のメタデータとセマンティック(*)を、統合的に運用・統制できる基盤を提供する株式会社Quollio Technologies(本社:東京都港区、代表取締役社長 CEO:松元 亮太、以下「Quollio」)は、アグリ・建機・マリン・エネルギーシステムなど、多岐にわたる事業をグローバルに展開するヤンマーホールディングス株式会社(本社:大阪府大阪市、以下「ヤンマーホールディングス」)が「Quollio Data Intelligence Cloud(以下『QDIC』)」を採用し、複雑化するグローバルサプライチェーンマネジメント(SCM)の最適化と、AI時代を見据えた全社データ基盤の構築に向けた取り組みを本格化させたことを発表します。
* セマンティック:業務で使われる用語の意味や、概念同士の関係性を指す言葉です。

ヤンマーホールディングス株式会社 常務取締役 経営戦略、技術、DX担当 奥山 博史氏(左)、データ基盤構築プロジェクト プロジェクトリーダー 三宅 伸昭氏(右:所属・タイトルは導入当時)
■導入の背景と目的
ヤンマーホールディングスは現在、2030年度までの中期経営計画「MTP2030」を掲げ、既存事業のグローバルでの飛躍的な成長や、新規事業の創出など、全社を挙げた変革を推進しています。
変革に向けた重要な取り組みの一つが、複雑化するグローバルサプライチェーンにおける資産効率の最適化です。同社のサプライチェーンは、事業や国をまたいで複雑に絡み合っています。在庫状況を正確かつグローバルに把握し、運転資金の最適化を図ることが、次なる成長に向けての課題となっていました。
同社は事業会社ごとにビジネスモデルが異なるため、基幹システムをグループ全体で単一のものに統一するのではなく、各事業に最適なシステムの選択を許容する方針を取っています。この方針は各事業の機動力を高める一方で、システムごとにデータの形式などが異なるという課題を生んでいました。現場では複数システムから抽出したデータをExcelで手作業により突合する運用もあり、データの抜け漏れや、正確なデータに基づかない意思決定へのリスクが顕在化していました。加えて同社は、将来的にAIがデータ基盤を横断してインサイトを導き出す時代を見据え、AIが正しく理解できる「AIフレンドリーなデータ基盤」の構築を目指し、データそのものではなく「データについてのデータ」=メタデータを管理するデータカタログの導入検討を開始しました。
■Quollio Data Intelligence Cloud 導入の決め手
データカタログの必要性を確信したヤンマーホールディングスは、複数のソリューションを比較検討した結果、QDICの採用を決定しました。選定にあたっては、主に以下の4点が評価されました。
● 国産ベンダーならではの円滑なコミュニケーションと課題への深い理解
直感的な操作性を備えたUIに加え、国内ベンダーであることから、議論における意図やニュアンスの汲み取りが早く、ビジネス課題への理解の速さが評価されました。
● 明確な価格体系と投資対効果
データ登録件数や利用量に応じて費用が右肩上がりに増える従量課金制ではなく、想定する規模感に対して事前に明確な予算枠を提示できる点により、大規模なグローバル展開を見据えた長期的なコスト見通しが立てやすいことが決め手となりました。
● AI活用を前提としたAPIの充実
メタデータやデータカタログの情報を外部から取得・登録できるAPIが充実しており、経営が掲げる「AI活用を前提とする」という方針や、AIフレンドリーな基盤づくりに合致していました。
●「一緒に作り上げる」スピーディで手厚い伴走支援
ツールの提供に留まらず、検討段階から専門的知見に基づく伴走支援を受けられる体制を評価。基幹システムのテーブル定義書の取り込み以降、データカタログをどのように整備していくべきかというステップについても、プロの知見を得られる点が最終的な決め手の一つとなりました。導入後も改善要望への対応が迅速であるといいます。
■導入後の活用と成果
QDICの採用決定後、ヤンマーホールディングスは「メタデータをどう設計するか」という実務的なテーマに取り組みました。定例ミーティングを通じて、業務に即した具体的なタグ付けのカテゴリやステップの提案を受けながら整備を進めた結果、求める情報へはるかに短い時間でたどり着けるようになったといいます。
具体的な成果は、事業部レベルでのPSI(生産・販売・在庫)分析にすでに現れています。製造拠点、販売会社の各基幹システムからデータを収集し、実績計上タイミングや洋上在庫などの在庫区分について、QDIC上でデータ定義をメタデータとして明文化・公開することで、データ分析者が迷うことなく正しい分析を行える環境が整いつつあります。
■今後の展望
ヤンマーホールディングスは、SCMや在庫コントロールにとどまらず、製品別連結損益の把握や、グローバルレベルでのタレントマネジメント(人的資本の可視化)など、経営が迅速な意思決定を行いたい領域へとデータカタログの活用範囲を広げ、自動的にダッシュボードが生成される環境の実現を目指しています。
また、生成AIを活用したワークフロー自動化やAIエージェントの実装もすでに一部で稼働しており、バックオフィス業務に加え、SCM領域でのAIエージェント活用にも取り組みを広げています。現在は1事業部で先行するPSI分析を、新設されたグローバルSCM専門部門と連携しながら全事業へと展開し、全社的なSCM改革を推進していく方針です。
■ヤンマーホールディングス株式会社 コメント
常務取締役 経営戦略、技術、DX担当 奥山 博史 様
「人間がBIツールで分析するだけでなく、AIが統合的にデータ基盤を横断して必要なデータを取ってきてインサイトを出す時代が必ず来る。その時、AIが正しく理解できる『AIフレンドリーなデータ基盤』になっていなければならない。QDICの導入は、その実現に向けた大きな一歩だと考えています。」
■ヤンマーホールディングス株式会社について
本社所在地:大阪市北区茶屋町1-32 YANMAR FLYING-Y BUILDING
代表者:代表取締役社長 山岡 健人
事業内容:農業機械、建設機械、産業用エンジン、船舶用エンジンなどの研究・開発、製造、販売
会社URL: https://www.yanmar.com/jp/
■株式会社 Quollio Technologies について
Quollio Technologies(Quollio)は、企業・機関のデータガバナンス確立とAI活用の高度化を支援する、データテクノロジー・カンパニーです。大規模なメタデータ管理やデータカタログの構築を中心に、業務上の意味や関係を体系化するセマンティック管理までを実現する、Quollio Data Intelligence Cloudを提供しています。組織が情報と知識をつなぐための運用と統制における技術的中枢となり、企業・機関が持続的に価値を創造し、社会課題の解決に貢献できる未来を目指しています。
会社名:株式会社 Quollio Technologies
本社所在地:東京都港区芝大門2-1-16 +SHIFT SHIBADAIMON 1階
代表取締役:松元 亮太
事業内容:データインテリジェンスプラットフォーム「Quollio Data Intelligence Cloud」と設計・構築支援サービス「Quollio INTEGRAL」の提供
会社URL:https://quollio.com
採用URL:https://careers.quollio.com