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公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

シリア北部における学校への空爆に対する非難声明を発表:子ども支援の国際NGOセーブ・ザ・チルドレン

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【2015年12月12日 ヨルダン発】
セーブ・ザ・チルドレンは、シリア北部アレッポ近郊で7日、学校が空爆され、女性教師2名らが犠牲になったことに対し、強く非難します。

空爆は、およそ250名の生徒が下校している最中に、校舎から50メートル先に着弾し、女性教師2名の他、学校に隣接する自宅にいた幼児と男性2名の命を奪い、児童3人に負傷を負わせました。また、隣接する建物2棟が完全に破壊され、4棟が大きく損傷しました。空爆後、学校は閉鎖されています。

セーブ・ザ・チルドレン シリア事務所代表マーサ・マイアーズは次のように述べました。「学校を巻き込む空爆など決してあってはならないことですが、シリアでは日常になりつつあります。紛争の全ての当事者が、安全で神聖な場所であるべき学校をないがしろにしています。今回被害を受けた学校の教師と生徒たちは、より良い未来のために協働するシリアの良心の象徴であり、セーブ・ザ・チルドレンは、非道な攻撃の犠牲になった方々のご家族に、お悔やみと哀悼の意を表します。」

シリアでは、学校が無差別に爆撃され破壊されています。セーブ・ザ・チルドレンが今年の初めに行った調査によれば、過去4年の間に世界で発生した学校に対する攻撃の半数以上がシリアで起きていて、現在240万人ものシリアの子どもたちが、学校に通えていません。アレッポの最も被害を受けた地域では、就学率が6%まで低下してしまいました。

今回の空爆は、シリアの一般市民への度重なる無差別攻撃の一例にすぎず、人々は命を奪われ、障害を負わされ、住む場所を追われて国境を越えています。現在、シリア北部における数週間にわたる紛争と爆撃の激化に伴い、何千人もの人たちが避難を余儀なくされており、すでに深刻な状態にあった人道上の危機はさらに悪化し、緊急支援物資を届けるのも、かつてなく危険な状況となっています。

セーブ・ザ・チルドレンによる紛争下のシリアでの教育の妨害に関する報告書「Education under attack in Syria」(2015年9月発行、英語)はここからご覧いただけます。
https://www.savethechildren.net/sites/default/files/RSYR-SYR-cf-12_EducationUnderAttack_Sept2015.pdf

<シリアの状況とセーブ・ザ・チルドレンの支援活動>

2015年10月の国連人道問題調整事務所(UNOCHA)の発表によると、420万人が国外へ避難し、650万人が国内で避難生活を送っています。
2016年1月には、1,350万人のシリア人が人道支援を必要とします。
国連児童基金(UNICEF)によると、560万人を越える子どもたちが、住む場所を追われ、貧困の状態でシリア国内に留まっています。
セーブ・ザ・チルドレンは、2011年3月に始まったシリア危機の影響でシリア国内や周辺国で避難生活を送る子どもたちとその家族に対し、教育や衛生など様々な面で支援を行っています。これまでにシリア国内、そしてレバノン、ヨルダン、イラク、エジプトで3,518,934人(内、子ども2,246,085人)の人々を支援しました。

<セーブ・ザ・チルドレン、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン概要>
1919年に英国にて設立。子ども支援の世界的リーダーとして、世界30カ国の独立したセーブ・ザ・チルドレンがパートナーシップを結び、現在約120の国と地域で、すべての子どもにとって「生きる・育つ・守られる・参加する」子どもの権利が実現されている世界を目指して活動する国際NGO。国連の経済社会理事会(ECOSOC)の最高資格である総合諮問資格(General Consultative Status)を取得しています。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは日本のパートナーとして1986年に設立されました。

プレスリリースのダウンロードはこちらから
http://prtimes.jp/a/?f=d5097-20151218-1544.pdf

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