文書検索に5分以上費やす行員は9割。文書検索時間を削減し業務効率化
ナレッジの力でAIの社会実装を加速する株式会社Helpfeel(本社:京都府京都市、代表取締役 CEO:洛西 一周、以下「Helpfeel」)は、株式会社きらやか銀行(本店:山形県山形市、取締役頭取:西塚 英樹、以下「きらやか銀行」)に、行内のAIナレッジ検索システムとして「Helpfeel」を導入したことをお知らせいたします。
本導入により、行内の規程・事務細則・通達など約10,000ページにおよぶPDF文書を一括検索できる環境を整備しました。これまで行員の9割が5分以上を費やしていた文書検索時間を削減し、必要な情報へ迅速にたどり着ける検索基盤を構築することで、業務効率化・生産性向上を支援します。

きらやか銀行 行内の情報検索基盤に「Helpfeel」を導入
■ 導入の背景:情報の分散により自己解決が進まず、本部照会が常態化
きらやか銀行は現在、全行運動として「組織風土改革100」に取り組んでいます。その取り組みの中で、営業店と本部の間で発生している照会業務が負担となっていることがわかりました。
照会業務は、行員からの電話による問い合わせ依頼を受け、行員が求める必要な情報を回答する業務です。社内の規程や通達、マニュアルなどの情報が分散していること、また、従来の文書管理システムでは必要な情報を探し出すことが困難なことから、特に若手や異動直後の行員からの本部への電話照会が頻発していました。その結果、営業店・本部双方の業務負荷が増大し、顧客対応の遅延や事務リスクの高まり、さらには行員の心理的負担の増加を招いていました。
■ 現場の実態:9割が検索に5分以上。時間的・心理的コストが顕在化
Helpfeel導入に先立ち、全行員を対象に実施した業務実態アンケート(2026年1月実施/回答数234名)からは、業務の実態が明らかになりました。
- 検索時間の長期化:1回の調べものに「5分以上」を要するとした行員は9割にのぼりました。さらに、「10分以上」あるいは「見つからずに諦める」と回答した行員も3割以上も存在していました。
- 心理的負担の顕在化:「本部や周囲に聞くことで、相手の時間を奪うのが心苦しい」「情報の最新性に不安がある」「事務事故への恐怖と隣り合わせでストレスを感じる」といった声が多数寄せられました。
- 課題解消への期待:98.7%の行員が「Helpfeelをぜひ利用したい、便利になるなら使いたい」と回答しました。
これらの結果から、業務効率の向上だけでなく、心理的安全性を支える観点からも、行内情報を横断的に検索・活用できる新たな情報基盤が求められていることがわかります。
■ 今回の取り組み:10,000ページの規程や通達をAIで検索可能に
きらやか銀行は、こうした課題の解消に向け、行内のAIナレッジ検索システムとして「Helpfeel(意図予測検索3)」を導入しました。
「意図予測検索3」は、生成AI(LLM)とRAG(検索拡張生成)技術を活用し、規程・通達・マニュアルなどのPDF文書を横断的に検索できるAIナレッジ検索の仕組みです。検索結果では、生成AIによる回答に加えて、根拠となるPDF文書内の該当箇所も提示されるため、利用者は正確性を確認しながら、必要な情報へすばやく到達できます。
<主な特長>
- 「話し言葉」で検索可能「約定書の書き方は」「紛失した場合はどうしたらいいか」といった話し言葉や、金融業界特有の言い回しにも対応します。質問の意図を予測しながら膨大な文書群を検索し、回答を即座に表示します。
- 計10,000ページのPDFを横断検索規程・通達など分散して保管されているPDF文書をまとめて検索し、回答と根拠となる該当ページを提示します。これにより、情報探索にかかる時間を短縮します。
- 正確性・根拠明示性に配慮生成AIが単独で回答を作成するのではなく、根拠となる文書の該当箇所を明示する仕組みを採用しています。ハルシネーション(AIが事実に基づかない情報を生成してしまうこと)を最小限に抑え、金融機関に求められる正確性と根拠の明確さに配慮した設計です。

■ 今後の展望:事務事故ゼロと付加価値業務へのシフト
今後はAIナレッジ検索システムをさらに浸透させることで、行員の心理的安全性を高め、顧客応対へ集中できる体制を構築します。これまで照会対応に費やしていた時間は、より高度な提案業務や地域顧客との関係構築へ充て、地域金融機関として付加価値向上を図ります。
HelpfeelはAIナレッジ検索システムの提供を通じて、きらやか銀行のさらなる業務高度化と、地域に根ざした付加価値創造への挑戦を支え続けてまいります。
<本システムの概要>
用途:きらやか銀行 行内AIナレッジ検索システム
検索対象:規程・通達など計10,000ページのPDF(初期導入時)
■ RAG技術を活用した、AIナレッジ検索機能「意図予測検索3」について
「意図予測検索3」は、Helpfeel独自の検索技術「意図予測検索」とRAG技術を掛け合わせた革新的な検索システムです。ユーザーの曖昧な問いかけから検索意図を予測し、社内の規程・仕様書・FAQなどの文書から最適な回答を根拠とともに提示します。PDFの該当ページを明記し、目的の情報へ迅速かつ正確に到達することが可能です。また、文書改訂時には自動で内容を反映し、ナレッジ管理の属人化を防ぎます。常に最新情報を組織全体で共有できる環境を整え、個人に依存していた知識を組織の共有資産へと転換します。
https://www.helpfeel.com/feature-technology#ito3
■ 企業のAI活用を加速する「AIナレッジデータプラットフォーム」
AIの真価を引き出す鍵は、AIが参照する「ナレッジデータ」の質にあります。ナレッジデータとは、FAQ・マニュアル・応対ログなど企業内に分散する業務知識を、AIが活用できる形に整理・構造化した情報資産です。
「Helpfeel」は、企業内の情報を"AI Readyなナレッジ基盤"へと転換するAIナレッジデータプラットフォームです。このナレッジ基盤を中核に、FAQやAIエージェントによる顧客対応、オペレーター支援、VoC分析まで幅広く対応。ナレッジを起点に、企業の意思決定と顧客体験を高度化し、持続的な競争力向上に貢献します。
現在、金融・インフラ・製造・小売をはじめとする国内エンタープライズ企業を中心に、900サイト以上(2026年4月時点)で導入されています。
「Helpfeel」サービスサイト:https://www.helpfeel.com

■ 株式会社Helpfeel 概要

創業:2007年12月21日(2020年12月4日に日本法人を設立)
代表者:代表取締役 CEO 洛西 一周
京都オフィス:〒602-0023 京都府京都市上京区御所八幡町110−16 かわもとビル5階
東京オフィス:〒104-0032 東京都中央区八丁堀2-14-1 住友不動産八重洲通ビル4階
URL:https://corp.helpfeel.com/
Helpfeelは、企業内に蓄積された膨大な知識資産を、AIが即座に活用できる“AI-Ready”なナレッジ基盤へと最適化するナレッジテクノロジー企業です。AIの精度やパフォーマンスを左右する「コンテキストレイヤー」を担い、ナレッジデータの創造・蓄積・分析・活用を一気通貫で支援することで、知識資産の価値を継続的に高め、AIの精度向上と自律的な活用を支えます。以下3つのプロダクトを中核に、企業の“AI-Ready化”を支援する包括的なソリューションを展開しています。
- 企業のAIを強くするAIナレッジデータプラットフォーム「Helpfeel(ヘルプフィール)」
- AIを育てるナレッジベース「Helpfeel Cosense(コセンス)」
- 画像や動画をあなたの代わりに記憶するAI「Gyazo(ギャゾー)」