性能を約1.5倍、拡張性・信頼性を大幅強化し、ミッションクリティカルな基幹業務システムの安定稼働に貢献

NECは、多様な業種におけるDX推進と基幹業務システムの高度化に対応するエンタープライズストレージ「iStorage A5400」を、本日より販売開始します。
「iStorage A5400」は、現行製品「iStorage A5200」の後継機として開発された高性能・高信頼・高可用性を実現するエンタープライズストレージです。幅広い業界での豊富な稼働実績を踏まえ、基本性能を大幅に強化し、IOPS(注1)性能を従来比で約1.5倍の150万IOPSに向上させるとともに、内部バス帯域を約2倍に拡大しました。また、ホストポート数を最大192本に拡張可能とし、接続性を1.5倍に向上させたほか、大容量SSDの採用により実効容量を最大4倍に拡大しています。さらに、レプリケーション機能の強化やキャッシュメモリの可用性向上など、データセンターにおけるミッションクリティカルな基幹業務システムの安定稼働を支える多彩な機能を搭載しています。装置内のあらゆる箇所でデータ整合性をチェックするブロックガード機能により、高い信頼性を確保し、多様な業種における次世代基幹システムの基盤として最適な製品となっています。
■ 背景
近年、DXの進展に伴い、取引量・業務データ量の急増やサービスの多様化・複雑化が進んでおり、基幹業務システムに求められる処理性能や拡張性は年々高まっています。また、システムの高度化に伴い、24時間365日の安定稼働と高い可用性の確保が一層重要となっています。さらに、システム更改時のデータ移行の効率化や、保守時間の短縮など、運用面における柔軟性の向上も強く求められています。こうした市場ニーズに応えるため、NECは多様な業種での長年の稼働実績とお客さまからのフィードバックをもとに、次世代の基幹業務システムに最適な「iStorage A5400」を開発しました。
■新製品の主な特長
(1) 業務量増加に対応する大幅な基本性能強化
パーソナライズ化が進み、多種多様なニーズやサービスに対応すべく各業界のビジネスクリティカルなワークロードは高速化が求められています。「iStorage A5400」では、最新世代のXeon-SP 20コアCPUを搭載することにより、装置全体のIOPS性能を従来機比約1.5倍の150万IOPSに向上させました。さらに、ストレージの内部クロスバー帯域を従来機比約2倍に拡大し、大容量データの高速転送を実現しています。
(2) 将来の事業拡大を見据えた拡張性と柔軟性の向上
本製品では、ホストポート数を従来機の128本から192本へと1.5倍に拡大し、より多くのホストシステムとの接続が可能となりました。これにより、ホスト更改時に一時的に発生するストレージ側のポート不足を回避し、システム移行をスムーズに実施することができます。また、ACOS用ドライブの容量を最大1.2TBに拡大し、従来機比4倍の容量を実現することで、装置全体の最大容量は404,505GBまで拡張可能となりました。さらに、アレイグループ内に2種類の異なるフォーマットの論理ディスクを混在して搭載できる柔軟性を確保したことで、お客様の業務要件に応じた最適な構成を実現できます。これらの機能により、将来的な事業拡大やデータ量増加に対して、システムを段階的に拡張することが可能となり、初期投資の最適化と長期的な運用コストの削減に貢献します。
(3) レプリケーション機能の強化による事業継続性の向上
あらゆる業種の企業にとって、業務停止時間を最小化しながら確実にデータを保護し、事業継続性を確保することは極めて重要な経営課題です。そのためのリモートレプリケーション(RDR)機能の強化として、セミ同期順序保証バッファ容量を最大100GBへと従来機比10倍に拡大しました。これにより、ホストからのWrite負荷が一時的に増大した場合でも、レプリケーションの同期状態を維持できる耐性が大幅に向上し、より安定したデータ保護を実現します。さらに、異なる容量の論理ディスク間でのレプリケーションをサポートすることで、ストレージ更改時に小容量の論理ディスクから大容量の論理ディスクへのデータ移行が容易になりました。この機能により、システム更改時のデータ移行作業が簡素化され、移行期間の短縮と作業負荷の軽減が実現できます。
(4) さらなる安定稼働を実現する信頼性・可用性の強化
「iStorage A5400」では、障害発生時もシステムを停止させない仕組みを強化しました。キャッシュメモリにメモリエラーが発生した場合、従来機ではディレクタのリブートや縮退が発生する可能性がありましたが、本製品ではメモリの不良交代処理により、これらを回避できる仕組みを実装しました。これにより、システムを停止することなく安定稼働を継続できます。また、装置ファームウェアのアップデート時間を従来機比約30%短縮することで、保守作業時間の制約を軽減し、より柔軟な保守計画の立案が可能となりました。基幹業務システムのようなミッションクリティカルシステムでは、保守作業を限られた時間枠内で実施する必要があるため、アップデート時間の短縮は運用効率の大幅な改善につながります。これらのRAS機能強化により、24時間365日の安定稼働が求められるあらゆる業種の基幹システムにおいて、計画外停止のリスクを最小化し、高い可用性を維持することができます。
(5) データ整合性を保証する堅牢なアーキテクチャの継承
本製品では、従来機から高い評価を得ているデータ保護機能を継承し、さらに強化しています。装置内のあらゆる箇所でデータ整合性をチェックするブロックガード機能により、ホストからの書き込みデータに対してブロック単位(512バイト)にチェックコードを付加し、データ転送経路の全てにおいて整合性を検証します。これにより、ホストインターフェースからキャッシュメモリ、内部バス、ドライブインターフェースに至るまで、データが正確に保持されていることを常時確認できます。さらに、リモートレプリケーションのペア間においてもブロックガード機能が動作し、遠隔地へ転送されるデータの整合性も保証されます。金融取引データや製造ラインの制御データなど、誤りが許されない重要なエンタープライズデータを多重のデータ保護機能により確実に守ります。
■今後の展望やビジョン
NECは、「iStorage A5400」の提供を通じて、ミッションクリティカルシステムのDXを支援します。今後も、多様な業種・規模のお客さまの稼働環境における実績とフィードバックをもとに、さらなる性能向上や機能強化を継続的に推進し、次世代の基幹業務システムに求められるニーズに応えていきます。
(注1) 1秒間に処理可能なデータの読み書き回数
■担当部署・問い合わせ先
NEC データストレージ統括部
a-club@acos.jp.nec.com
製品情報Webサイト: https://jpn.nec.com/products/acos/acos4/peri/iStorageA5400.html
出荷開始時期: 2026年12月
以上