東京ガスネットワーク株式会社(社長:棚澤 聡、以下「東京ガスネットワーク」)は、このたび、日本DX大賞実行委員会*1主催の日本DX大賞2026*2(以下「本アワード」)において、業務変革部門奨励賞を受賞しました。
本アワードは、DXを通じて社会やビジネスの課題解決や持続可能な成長を実現する取組みを表彰し、日本全体のDX推進を加速することを目的としています。
受賞テーマである「DXによる他工事巡回優先順位付の高度化・簡易化~スリムで持続可能な体制の構築~」は、道路工事や水道工事等の他工事による損傷からガス管を守るための巡回業務*3において、保安の高度化と生産性向上の両立を実現した点が評価されました。

表彰式の様子
<取り組み概要>
従来の他工事巡回業務は、巡回優先順位付けに関するノウハウが担当者の経験に依存しており、現場ごとのリスクが可視化されていなかったため、画一的な巡回を余儀なくされ、多くの人員と時間を要していました。そこで、保安の高度化と生産性向上の両立を目指し、巡回の優先順位付けを定量化する手法を構築し、他工事管理業務の支援システム「Mercury*4」に実装導入しました。
具体的には、ガス管の損傷による事故発生時の「インパクト(被害の大きさ)」と「現場点数(発生確率)」を掛け合わせることで、「危険度点数」という新たな指標を構築しました。「インパクト」は、ガスの圧力や現場環境などのデータを用い、事故発生時の影響度を数値化したもので、「現場点数」は、ベテラン社員に繰り返しヒアリングを行い、ノウハウをデータ化し、AIによる分析を経て数値化したものです。この二つの指標を掛け合わせることで、現場ごとの「危険度点数」を導き出し、定量的かつ誰もが容易に優先順位を判断できる手法を構築しました。
その結果、従来以上の保安高度化*5を実現しつつ、2018年度比で年間66,000時間(巡回員約200名×一人当たり約330時間/年)の業務時間削減を達成しました。
今後は、AIの更なる活用により、移動ルートや人員配置の自動化を進めるとともに、他インフラ業界への展開も図っていきます。

東京ガスネットワークは、都市ガス業界のトップランナーとしてスマート保安を強力に推進していきます。これまで築き上げた保安技術とテクノロジーを融合させ、人材不足等の社会課題解決に取り組むとともに、さらなる安心・安全の提供により、地域の皆さまの暮らしと社会を支え続けてまいります。
*1:構成団体(日本デジタルトランスフォーメーション推進協議会、ノーコード推進協会、Re:Innovate Japan)
*2:詳細はこちら
*3:ガス工事以外の工事現場を巡回し、ガス管の損傷を防ぐためにガス管の場所や安全な掘り方等を指導する業務
*4:詳細はこちら
*5:他工事損傷指数(他工事損傷件数÷他工事に関わるガス管の延長にて算出する指標)の良化
以上