福島の学生が「動物たちが暮らす森 アニミルお台場店」にて首都圏研修
動物とのふれあいを楽しめる施設が広がる一方、近年の動物業界では、動物の習性や健康状態に配慮し、人と動物の双方にとってより良い環境をつくる「動物福祉」の視点がますます求められています。
こうした業界の変化を現場から学ぶため、NSGグループの国際アート&デザイン大学校(福島県郡山市)ペット総合科の学生が、7月23日、東京都港区の都市型ふれあい動物園「動物たちが暮らす森 アニミルお台場店」を訪問しました。本研修は、学外の専門施設で最新の業界動向や実践的な知識を学ぶ、本校の「首都圏研修」の一環として実施したものです。
今回の研修では、動物とのふれあい体験だけでなく、施設内の環境づくりや動物の展示方法、来場者への情報提供などを見学。「動物の魅力を伝えること」と「動物の健康や福祉を守ること」をどのように両立しているのかを現場で学び、これからのペット業界に求められる考え方について理解を深めました。

多様な動物が暮らす都市型ふれあい動物園
アニミルお台場店は、デックス東京ビーチ内にある都市型のふれあい動物園です。犬や猫をはじめ、カピバラ、ウサギ、モルモット、鳥類、フクロウなど、さまざまな動物とのふれあいや観察を楽しむことができます。
施設内は「パークエリア」「アドベンチャーエリア」「テラスエリア」に分かれており、それぞれの動物の特性や暮らし方に合わせた環境が整えられています。また、昼行性と夜行性の動物が時間帯によって入れ替わる「昼夜交代制」を取り入れ、動物本来の活動時間や行動に配慮した展示が行われています。
犬の嗅覚や鳥の羽音、動物ごとの肉球の感触などを体験できる「五感体感プログラム」も用意されており、来場者が楽しみながら動物の身体能力や生態について学べる工夫が施されています。
「かわいい」だけでは終わらない動物とのふれあい
研修では、学生たちが実際に動物とふれあいながら、それぞれの動物に適した接し方や、事故やストレスを防ぐためのルールについて学びました。
動物との距離が近い施設だからこそ、来場者の満足だけでなく、動物が安心して過ごせる環境を整えることが重要です。施設では、動物を交代で休ませることや、動物本来の行動を引き出す環境づくりなど、「動物ファースト」の考え方を取り入れた飼育管理が行われています。
学生たちは、動物の表情や行動を観察するとともに、施設内の設備、スタッフの声掛け、来場者への説明方法などにも注目しました。動物の魅力を伝えるためには、専門知識だけでなく、安全管理や接客、分かりやすく情報を発信する力が必要であることを学びました。

動物業界の「今」を授業に取り入れる。現場から学ぶ実践型教育
動物を取り巻く社会の変化に伴い、動物に関わる仕事に求められる知識や役割も広がっています。
環境省では、動物取扱業に対する飼養管理基準が設けられているほか、2026年2月には犬猫以外の哺乳類についても飼養管理基準の具体化に向けた検討が進められています。動物の習性を理解し、健康や安全に配慮して適正に取り扱うことは、動物に関わる仕事を目指すうえで欠かせない視点となっています。
こうした変化に対応するため、国際アート&デザイン大学校のペット総合科では、従来のトリミングやドッグトレーニング、健康管理などの専門技術だけにとどまらず、「今、動物業界で何が求められているのか」を授業に取り入れることを大切にしています。
動物関連施設への訪問、企業・専門家による講義、実際の動物を扱う実習など、学生が現場を見て、体験し、考える機会を積極的に取り入れています。
教科書や教室の中だけでは分からない「現場のリアル」に触れることで、学生自身が業界の変化を知り、必要とされる知識や技術を考えながら学ぶことができます。
【学生コメント】
昼行性の動物と夜行性の動物という習性に合わせて表に出すという仕組みは一般的な展示方法の2倍の費用はかかるものの、唯一無二で動物のことをよく考えられている素晴らしい仕組みだと感じた。人間から動物に対して触れにいくのを「ふれあわせ」、動物も人間も同じく触れに行くのを「ふれあい」という考えはとても共感できて、自分は動物側から近寄ってきてくれたら撫でるという考え方だったので、似たような考え方をしていて嬉しかった。
動物と人をつなぐ仕事の広がりを知る
ペット・動物業界の仕事は、トリマーやドッグトレーナー、ペットショップスタッフなどにとどまりません。動物とふれあう施設の運営、飼育管理、イベントの企画、動物の生態を伝える教育活動など、活躍の場は広がっています。
今回の研修を通して学生たちは、動物を「かわいがる」だけではなく、その行動や気持ちを理解し、健康と福祉を守りながら、人と動物のより良い関係をつくることが動物に関わるプロフェッショナルの役割であると学びました。
また、来場者に楽しんでもらうためのサービスと、動物の負担を軽減するための取り組みをどのように両立させるのかを考える機会にもなりました。
変化する動物業界に対応できる人材を育成
国際アート&デザイン大学校のペット総合科では、トリミングやドッグトレーニング、動物の健康管理などの専門的な知識と技術に加え、実際の動物関連施設を訪問する研修や体験型授業を行っています。
現場で働くスタッフの姿や施設の取り組みに触れることで、教室で学んだ知識を実際の仕事と結び付け、学生一人ひとりが将来の働き方や目指す職業について考える機会を大切にしています。
2026年度からは「キャットグルーマーコース」もスタートし、犬と猫、それぞれの特性に合わせた専門的なグルーミング技術を学ぶなど、多様化するペットとの暮らしや業界のニーズに対応した教育に取り組んでいます。
今回のアニミルお台場訪問は、動物とのふれあいを通して、その魅力だけでなく、命を預かる責任や動物福祉について考える貴重な研修となりました。
今後もペット総合科では、動物と人の双方に配慮した知識と技術を身に付け、変化するペット・動物業界で活躍できる人材の育成を目指していきます。
〈国際アート&デザイン大学校について〉
本校はデザイン、エンタテイメント、ペット産業における知識・技術の習得を基に、実社会に活躍できる人材育成を目標とし、創造的な学びと実践的なスキルを提供する福島県唯一のデザイン・エンタメ・ペット系専門学校です。
法人名:学校法人国際総合学園
代表者:市田 比左浩
所在地:福島県郡山市方八町2-4-1
URL:https://www.art-design.ac.jp/
〈NSGグループについて〉 URL:https://www.nsg.gr.jp/
NSGグループは、教育事業と医療・福祉・介護事業を中核に、健康・スポーツや建設・不動産、食・農、商社、広告代理店、ICT、ホテル、アパレル、美容、人材サービス、エンタテイメント等の幅広い事業を展開する101法人で構成された企業グループです。それぞれの地域を「世界一豊かで幸せなまち」にすることを目指して、「人」「安心」「仕事」「魅力」をキーワードに、地域を活性化する事業の創造に民間の立場から取り組んでいます。