7月25日[きゅりあん品川区立総合区民会館]・8月9日[神戸文化ホール・中ホール]にて開催の『バレエアンサンブルガラ2026』に出演するバレエダンサー【廣瀬晃太朗]さんをインタビューしました!

国立サラトフ・オペラ・バレエ劇場 廣瀬晃太朗
マーティ株式会社(本社:東京都港区三田2-14-4 三田慶応ビジデンス1F)が運営するバレエの総合情報サイト「Balletweek」。コンクールやワークショップ、バレエ公演やイベント情報など、バレエにまつわる様々なニュースを発信しています。今回、この夏に各地で開催される「バレエアンサンブルガラ公演」に出演する [国立サラトフ・オペラ・バレエ劇場のバレエダンサー 廣瀬晃太朗さん] をインタビューしました。
インタビューでは、廣瀬さんがロシアでバレエダンサーになるまでの生い立ちや今回踊る作品についてなど、さまざまな話題をお伺いしました。
<廣瀬晃太朗さん インタビュー>
・国立サラトフ・オペラ・バレエ劇場とはどのようなバレエ団?
・バレエを始めたきっかけは?
・ロシアで活動し始めた理由
・今回のアンサンブルガラ公演の見どころ
廣瀬晃太朗さん インタビュー全文
★Q. 廣瀬さんが所属している国立サラトフ・オペラ・バレエ劇場は、1875年に開場というロシアで最も歴史ある劇場ですよね。その長い歴史と高い芸術性を持つバレエ団として、ロシアのバレエ界においてとても重要視されていると思いますが、どのようなバレエ団なのでしょうか?
国立サラトフ・オペラ・バレエ劇場はロシアの地方都市、サラトフにある劇場です。団員数は全部で40名くらいです。大半のダンサーがサラトフのバレエ学校出身で、外国人は私を含めて3名だけとなっています。
年間のバレエ公演数は、約100公演ほどあります。レパートリーには、「眠れる森の美女」「白鳥の湖」「くるみ割り人形」の3大バレエ作品はもちろん、「ライモンダ」「バフチサライの泉」「ドン・キホーテ」「ジゼル」といった古典作品があり、一方現代的な解釈を加えた「真夏の夜の夢」「Super Cinderella」といった作品も上演しています。毎年5、6月には、「ソビノフ音楽フェスティバル」を劇場で開催しており、ロシア国内外で活躍するアーティストを招き、バレエやオペラを上演しています。
現在、劇場は改修工事中のため、拠点を別の場所に移して、公演を続けています。
★Q. 廣瀬さんは外国人3人のうちの1人ということですね。生粋のロシア人が多い中で、日本人ダンサーとしての立ち位置を築き上げることは簡単なことではなかったのではと思いますが、そのような環境下でもバレエに向き合って行けるパワーの源をお持ちなのかと思います!そもそも廣瀬さんがバレエを始めたきっかけはなんだったのですか?そしてロシアで活動し始めた理由は何かあるのでしょうか?
5歳の時、母親と一緒にバレエを習い始めたのが始まりでした。「バレエダンサーになりたい!」とはっきりと意識するようになったのは、高校生のときにモスクワ音楽劇場バレエ(ダンチェンコ劇場)の日本公演に立ち役として出演させてもらった時です。本場のバレエ団の空気感を肌で感じて、「私もこんな風にバレエ団の一員として、舞台に出演したい」と思わされました。その後、高校を卒業したタイミングで、ロシアのペルミバレエ学校に4年間留学をしたのです。
★Q. お母様とのスタートとは、とても素敵な思い出ですね。お母様もそれがきっかけで今や海外で活躍するバレエダンサーになられたことを喜んでいらっしゃるのでしょうね。ロシアへの留学後に、その流れで今のバレエ団へと入団されたのですか?
実はバレエ学校を卒業してから、今のバレエ団に就職するまでに1年くらいのブランクがあります。というのも、留学最後の年に新型コロナウイルスの流行で、日本に帰国することになってしまったからです。バレエ団への就職活動を始めた矢先に、世界中がロックダウンしてしまい、オーディションを受けることすらできませんでした。その間は、コールセンターなどでアルバイトをしながら、日本でレッスンを続けていました。そして海外渡航ができるようになった1年後に、就職先を見つけるために、1週間ほどかけてロシアのバレエ団を巡りました。その中で今の劇場から入団許可をもらい、現在の劇場に就職しました。
★Q. コロナの影響で、一時はとても不安な日々を過ごされていたのですね。でも日本での努力の甲斐もあり、現在の歴史あるバレエ団へ入団でき、現在このようなご活躍につながったのですね。現在のバレエ団での生活、そしてロシアでの生活はいかがですか?
今のバレエ団は毎週月曜日がお休みで、週2~3回のペースでバレエ公演が行われています。そのため1つの公演に対して、リハーサルは2、3回と少なく、入団当初は次から次へと様々な振付を覚えなければならず、とても大変でした。
ロシアサラトフの生活は、「ロシアは寒い」といったイメージが強いと思いますが、夏は日本と同じくらい暑くなります。逆に冬はマイナス20度くらいの気温が当たり前なので、夏と冬の寒暖差が激しい国です。食事はボルシチやペリメニ(ロシア版水餃子)といった、日本人でも親しみやすい料理が多く全く困りません。自分でロシア料理を作るときもありますよ!!

ロシアでご活躍中の廣瀬晃太朗さん
★Q. 廣瀬さんは昨年の東京公演のアンサンブルガラコンサートにも出演していただきましたね。今年は東京と関西の両公演にご出演予定とのことで、2度目のガラコンサートですが、今回はどのような作品を踊るのでしょうか?東京公演と大阪公演では同じ作品を披露されるのですか?
東京公演では、ラフマニノフ作曲の「春の水」という作品を踊らせていただきます。元々は歌詞付きだった曲に振付したバレエ作品です。冬の大地に訪れる春の息吹を感じられるようなダイナミックな踊りが見どころです。関西公演では、所属する劇場のオリジナル作品である「Super Cinderella」の第2幕より、シンデレラと王子のアダジオを踊らせていただきます。舞踏会で運命的な出会いをした二人の惹かれ合う様子を現代的な振付で踊ります。古典的な作品では見られないようなリフトもいくつか登場するので、ぜひ観ていただきたい作品です。
世界で活躍するダンサーの皆さんと同じ舞台に立てるのは身が引きしまる思いです。ご来場いただいた方に「観に来てよかった!」と思っていただけるような舞台になるよう精一杯努力させていただきます。
★Q. 東京、関西の2公演どちらも見どころ満載の舞台になりそうですね。バレエ団オリジナル作品のシンデレラというのも、日本で観ることができるシンデレラ作品とどのように違うのか、とても気になります!最後に、観に来て下さるお客様へメッセージはありますか?
去年の東京公演に引き続き、今回はバレエアンサンブルガラ東京公演、関西公演の両方に出演させていただきます。世界で活躍するダンサーや未来のバレエダンサーたちと共に創り上げる一夜限りの公演です。公演当日、皆さまに会場にお会いできるのを楽しみにしております!
★廣瀬さん、ロシアでバレエダンサーになるまでの道や現在の生活など、いろいろとお話しいただきありがとうございました。当日、生粋のロシアバレエの醸し出す舞台を楽しみにしています!

現地公演にて撮影されたひとまく

廣瀬晃太朗
プロフィール5歳でバレエを始め、椋木バレエアカデミーにて椋木めぐみに師事。
2016年ロシア国立ペルミバレエ学校留学。在学中には、学校公演にて主役を務める。
2020年に同校を卒業後、21年よりロシア国立サラトフ・オペラ・バレエ劇場入団。
2022年にソリスト、24年にリーディング・ソリストに昇格。
同年には第18回ペルミ国際バレエコンクール「アラベスク」にてベスト・パートナー賞を受賞。
「くるみ割り人形」「ドン・キホーテ」「バフチサライの泉」「Super Cinderella」などの作品で主演を務める他、ソリストとしても出演。
廣瀬さんは今回のガラコンサートで一緒に踊る柴垣未羽さんと一緒にYouTubeチャンネルを運営しています。バレエ団の中での様子や、バレエ留学についてなど、詳しく語って下さっている動画が多いので、あわせて是非ご覧ください。
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=2rpsIbcd5Pg ]
◆◆◆公演詳細◆◆◆
国内外で活躍するプロダンサーとプロの世界を目指している未来のプロダンサーたちの共演

バレエアンサンブルガラ・関東公演
バレエアンサンブルガラ・関東公演日時:2026年7月25日(土)
会場:きゅりあん 品川区立総合区民会館 (東京)東京都品川区東大井5丁目18−1
第1部/バレエガラコンサートー日本国内外で活躍するプロバレエダンサーの饗宴ー
第2部/『くるみ割り人形』よりハイライト ープロバレエダンサーと未来のダンサーとの共演ー
関東公演の詳細はこちら
関東公演チケット購入はこちら

バレエアンサンブルガラ・関西公演
バレエアンサンブルガラ・関西公演日時:2026年8月9日(日)
会場:神戸文化ホール 中ホール (兵庫)
第1部: バレエガラコンサートー日本国内外で活躍するプロバレエダンサーの饗宴ー
第2部:『白鳥の湖』より第2幕・第3幕 ープロバレエダンサーと未来のプロダンサーの共演ー
Balletweekとは

プロを目指している方からバレエを楽しむ方、バレエに関わるすべての人に、情報をいち早くお届けするバレエ情報サイトです。 海外オーディションやワークショップ、公演情報、コンクール情報等をお知らせいたします。
バレエウィークHPはこちら