平和を考える活動を続ける、県立広島大学のサークル「オバマ・プロジェクト」が、留学生とのオンライン交流会「おりづるカフェ」を7月8日(木)に開催。約20人の学生や留学生が参加した。
「あなたが魔法使いだったら、どう解決しますか」
この日は学部生から大学院生まで19人が参加。うち9人が留学生で、インドネシアや韓国、中国、米国の出身者が集まったという。
参加者は3チームに分かれて、最近のニュースや世界、社会で起きている問題で気になっていることをあげ、「あなたが魔法使いだったら、どう解決しますか」として意見を述べ合った。
世界各地で起きているテロや戦争について、エネルギーなどの資源が「平等に存在しないから、起きるのではないだろうか」という意見があり、魔法使いだったら「平等にして戦争が起きないようにする」とのアイデアが出たという。
ワクチン接種の話題も
また新型コロナウイルスへの関心も高く、「ワクチンが先進国に固まっていないか」といった指摘もあった。
ワクチン接種の課題など「国籍に関わらず意見が似通っていて、これは全世界共通の問題なのだと認識させられた」といった感想も。
さらに、コロナ禍が終わったら、留学生からは「母国に帰りたい」、日本人学生からは「留学したい」といった声が上がった。
オバマ・プロジェクトとは
「オバマ・プロジェクト」は、オバマ元米大統領の広島訪問を受けて2017年6月に発足。オバマ氏から手製の折り鶴とメッセージを贈られ、平和について考える活動を続けている。今年度は3年生と4年生の6人で活動しているという。
同プロジェクトでは、2019年度には日本人学生たちに対し平和に関する意識調査を実施。現在は留学生たちに平和に関するアンケート調査を実施中で、結果がまとまれば日本の平和学習や平和に関する意識と比較して分析することを検討している。