ベーカリー「パン以上、ケーキ未満。」が、「フードロスゼロを目指す 夜の市」を9月1日(水)より開始。町田駅前店「マチダベッカリー」にて、当日朝に焼き上げた系列5店舗の「風味期限切れ」目前の余剰パンを、全品20%引きで販売する。
風味期限切れで廃棄処分されるパン
「パン以上、ケーキ未満。」のパンは、保存料を一切使用していないため日持ちしないほか、パンは焼き上げた当日に食べるのが一番美味しいため、売れ残れば風味期限切れとなって廃棄処分の対象になる。
たとえ少量であっても売れ残りを廃棄することにためらいがあった同社は、AIを使った「予測システム」での販売予測を立てていたが、コロナ禍や天候不順の影響で予測がはずれ、余剰品が出たり品切れになったりするようになってしまった。
「つくる責任」としての社会的な使命
現在日本では年間600万トンのフードロスがあり、そのうち約半分が事業者によるものだという。
まだ十分に食べられる食べ物が捨てられてしまうフードロスは、“つくる責任”の問題。
また、廃棄は同店で原料に使用している北海道十勝産のゆめちからの生産者や、
パン製造メンバーの想いも無駄にすることになる。
そこで同社は、SDGs(持続可能な開発目標)の17の目標の中にある目標12「つくる責任 つかう責任」に事業者として積極的にかかわるため、「夜の市」を発案。売れ残ったパンを廃棄するのが当然という考え方ではなく、当日売れ残ったパンを営業時間終了後に店頭で提供することとなった。
「夜の市」は、町田駅前「マチダベッカリー」店の店頭にて、毎日19:30~20:30に実施。全店舗で売れ残った風味期限切れ直前のパンをワゴンセールする。今後は、ほかの食品事業者とも連携し、フードロスになった商品や賞味期限・消費期限切れの近い食品も一緒に販売していく予定とのことなので、お楽しみに。
家庭内廃棄を減らす1斤パンも登場
さらに、これまで“2斤”販売だった「ゆめちからもちもち生食パン」の“1斤”での販売も開始。「2斤だと余ってしまうので1斤売りがほしい」という声に応え、家庭でのフードロス削減も目指していく。
■マチダベッカリー
住所:東京都町田市原町田6-10-19 1階
※予告なく終了する場合があります。予めご了承ください。