ミタイ・ミタクニャイ子ども基金は、経済的な理由などから生理用品を手に入れることができない、いわゆる「生理の貧困(※)」の状況にある日本国内の身体的女性を対象に生理用品を配布する事業「生理の貧困に終止符を-アレグリア・プロジェクト-」を開始。第2回目の配布として、9月15日(水)〜29日(水)の間に配布希望の申請を受け付けている。
「生理の貧困」に向き合う
同基金は「みんなに優しい社会をつくる」というビジョンのもと、南米パラグアイや横浜・福岡で女性や子どもを対象に活動中。新型コロナウィルスの感染拡大に伴う社会情勢の変化の中で「生理の貧困」が社会問題として顕在化した。同プロジェクトにおいて「生理の貧困」にある身体的女性に対して、生理用品の無料配布を実施する。郵送による配布を数回にわたって行う予定だ。
横浜国立大学の学生も参加
同プロジェクトは、ミタイ・ミタクニャイ子ども基金が連携協定を結んでいる横浜国立大学の学生がメンバーとして関わっているほか、セクシュアリティに関する啓蒙活動を行っている任意団体「Cosmos」との協働で実施。多角的な視点から「生理の貧困」の問題に取り組んでいくという。
なお、配布する生理用品は企業からの提供商品や地域の社会福祉協議会からの提供品となる。
配布人数は先着100名
配布する内容は、選択制で希望に沿った生理用品を提供。紙ナプキン(ひとりにつき、昼用1パック、夜用1パック)、布ナプキン、月経カップなどが用意される。
配布人数は100名で、応募数超過の場合は先着順となる。申し込みは同基金公式ホームページにあるフォームから。発送は10月上旬予定だ。
寄付金も募集中
生理は身体的女性が皆抱える生理現象であり、人生において長い期間付き合っていくもの。同プロジェクトでは、今生理用品を必要としている人への支援も行いながら、より長期的な視点で支援を必要とする人へ支援を届ける。
経済的な持続性という観点からファンドレイジングも継続的に行うという。なお、同基金への寄付金は寄付金控除の対象となる。
寄付という形で、支援を必要とする身体的女性たちへ力を貸してみては。
※「生理の貧困」とは、「生理用品を買うお金がない、または利用できない環境にあること」を指す。