静岡県熱海市に本社を置くユトリエは、3月22日(火)、熱海市西山町に企画・設計・運営を手がける合宿所「yutorie(ユトリエ)」を開業した。
6名貸切で利用できる創造的合宿所
「yutorie」は、6名貸切で利用できる作業場と温泉付き宿泊設備を備えた、“利用者が創造的であることが可能な合宿所”。
旅館やホテルと違い、滞在時間は30時間。企業研修や経営者合宿、オフサイトミーティングを前提とした滞在プランや施設設計で、これからの時代にあった働き方や地方への滞在の仕方を生み出す場所を目指している。
同施設は、オンラインでの働き方が増加する一方、定期的なリアルな場での濃密なコミュニケーションも必要なのではないかとの考えから、プロジェクトの骨子を考えたり、アウトプットの最後の詰めの集中作業、チームビルディングや経営者会議などを利用目的に想定。品川駅から新幹線で40分という、東京からアクセスしやすいながらも都心から隔絶された「熱海」で、利用者が集中して考え、発散して行動できる創造的合宿所となっている。
温泉付きの作業棟と喫茶店併設の客室棟
敷地内は、長らく空き家だった家屋をリノベーションした2棟からなり、温泉付きの作業棟と喫茶店を併設した客室棟で構成されている。全体設計を手掛けたのは、デザイナーの近藤尚(naoshi kondo)氏だ。
作業棟となる建物はモルタルで半分埋まり、その大胆な意匠はデザイナーとして不合理さを形にする近藤氏の作品となっている。利用者の創造性へ接続することを目的として形づくられた。
「作業場」は、没入感を生み出し、集中を促す内部空間。占有面積は60平米で、作業に必要なスペースと備品を用意している。
「客室」は、空き家だった建物の外壁はそのままに、外部との大きなギャップを生む内装設計で、すべてオリジナルデザインの家具が設置された唯一無二の空間。合宿でありながら個々の空間も確保され、利用者は集団行動も個別行動も可能な導線となっている。
客室数は、ツイン全2室(個室シャワー/トイレ)、
シングル全2室(共有温泉浴室/共有トイレ)の全4室だ。
熱海ならではの食事も
また、熱海ならではの食事も魅力。1日目・2日目の昼食では、地元の干物を使ったサバサンド、熱海にある洋食屋さんのサンドイッチなど、作業の合間に食べられるかたちで提供する。
2日目の朝食には、併設の薬膳喫茶メニューから中華粥を用意。
夕食には「熱海馳走」と銘打ち、熱海の飲食店から一品ずつ取り寄せたディナーセットをオプションにて利用できる。
施設利用の詳細
「yutorie」の利用料金は、¥180,000(税抜)。利用時間は11:00〜翌17:00。詳細は公式サイトで確認を。
「yutorie」で創造性へ繋がる滞在をしてみては。
■yutorie
住所:静岡県熱海市西山町32-25
HP:http://yutorie-atami.jp/