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日本初となる垂直営農ソーラーを福島県二本松市に設置!食料生産などの有力な解決策に

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二本松ご当地エネルギーをみんなで考える社は、環境エネルギー政策研究所の支援のもと、日本初となる垂直営農ソーラーを福島県二本松市に設置した。

ドイツで標準化されている技術を日独の協働により、日本仕様と環境条件に合わせた開発を行い実現した日本初の実用的な垂直営農ソーラー発電所となっている。

耕作放棄地を牧草地に


「二本松ご当地エネルギーをみんなで考える」は、2019年より、地域電力として、二本松市との協力協定のもと、営農ソーラーを含む太陽光発電所を市内に数箇所建設。既存2基の営農ソーラーでは、地域の農業者と協力して事業を行ってきた。

今回の垂直ソーラーのプロジェクトでは、耕作放棄地だった農地を、地域の畜産農家が牧草地として復活させ活用させている。

世界との交流で培った先端技術


環境エネルギー政策研究所は、2020年より営農型太陽光発電国際会議(Agrivoltaics Conference)に出席し、先端技術を学び各国のリーダー達と交流を重ねている。その中で生まれた連携から、今回の技術導入が実現したという。

また、営農に関する影響については、海外研究事例を参照し、8~10mの離隔であれば生育に影響が出ないことが確認されている。今回の設備は、地形の制約から南北向きの設置だが、今後予定している東西向きの設置では、朝と夕に発電のピークがくるため、非FIT電源としての優位性も持ち合わせているとのこと。


今回の設置では、施工をRYOENGが行い、架台の日本版カスタマイズおよび、モジュール供給をルクサーソーラーが行った。

RYOENGは、福島県内で太陽光発電システムの設計から施工までを一貫して行っているEPC事業者。東日本大震災をきっかけに地元福島の農家が安定した生活を送れるよう、ソーラーシェアリング事業や太陽光付き農業用ハウスなどへも力を入れている。

ルクサーソーラーは、両面発電N型HJT(ヘテロ接合両面モジュール)を供給。裏面の発電効率が表面に比べて、92±3%(カタログ値)という製品だ。垂直架台をドイツのNext2sun社と協定を結んで輸入したが、設計基準については国内風速基準および設計基準に準拠するようにカスタマイズ。地盤調査や地耐力調査も行っており、強風に対する十分な耐力を確保しているという。

国内における食料生産、エネルギー生産に関する問題を解決する方法が模索される昨今。有力な解決策として、ますます注目が集まっている営農型発電をチェックしてみては。

環境エネルギー政策研究所:https://www.isep.or.jp/
二本松ご当地エネルギーをみんなで考える:https://gochikan.com

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