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瀬戸市の商店街でツクリテが気軽にチャレンジできるまちづくり拠点のプロジェクト始動

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建築と不動産の専門性を活かして地域づくりを手がける「きんつぎ」は、愛知県瀬戸市の商店街のビル再生プロジェクトを始動。半世紀以上、地域の人に愛された洋装店が、ツクリテがチャレンジできるまちづくり拠点「瀬戸くらし研究所」へと生まれ変わり、2023年2月にオープン予定だ。それに伴い、9月9日(金)からクラウドファンディングを実地している。

上昇する商店街の空き店舗率と課題

全国の商店街で上昇を続ける「空き店舗率」。高齢化・人口不足の課題に加え、新規出店を試みても持続性に欠けてしまう事例なども見られる。「瀬戸くらし研究所」ができる「せと末広町商店街」も、全77店舗中25店舗が空き店舗となっている。

昨今の瀬戸市の商店街は、ノスタルジックな雰囲気や商店街ならではの人の暖かさなどの魅力が再認識され、出店希望の問合せが増えつつある。しかし、昭和初期から続く商店街の建物は老朽化が激しいものが多く、新規出店には多額の改修費用が必要だ。さらに、駅から徒歩5分以上あるため、新規出店した場合の集客への課題もある。

愛されていた場所を日常的に楽しめる場に


「瀬戸くらし研究所」が誕生する元洋装店であった店舗は、オーダーメイドの服を作れる憧れの場所だったという。そんな愛されていた場所を、セトモノを活かした外観にして改めてオープンし、日常的に楽しめる場となることを目指す。

同施設の主な機能は、観光で訪れた人が気軽に寄ってまちの情報を集められること、陶芸・アート・飲食などのツクリテが発表出来ること、地域の人の日常を楽しくする体験型商店街であることの3つ。“いつかやってみたい”が気軽にチャレンジできるようになり、その想いを形にして街にふるまうことで、まちに賑いを作り出していく。その仕組みを創っていきたいとの想いが込められた「瀬戸くらし研究所」のコンセプトは、『私の妄想発酵、街の賑い醸造』だ。

ツクリテがチャレンジしやすい仕組み


また同施設では、小さな飲食ブースを3つ設け、客席を共有することで出店費用を抑えられる仕組みを用意。多用途の複合拠点となっていることで、集客の利点があり、テストマーケティングを行うこともできる。将来的に商店街に出店する際は、併設のシェア工房(DIY工房)を使い、ある程度の工事を店主自身ができる環境を整えることで、工事費を抑えることが可能になる。このほか、コワーキングスペースやギャラリーも設置される予定だ。

現在実施中のクラウドファンディングでは、様々なリターンが用意されているので、詳細はプロジェクトページで確認を。「瀬戸くらし研究所」プロジェクトを支援してみては。

今後の展開について

「きんつぎ」は、不動産と設計の専門性を活かし、ひとつの建物の話ではなく人が訪れたくなる地域を創っていくことを目指している。「瀬戸くらし研究所」をはじめ、瀬戸の地域が持続する仕組みの創造に向けて、また、持続可能な窯業を目指し、「陶器廃棄物再利用ワークショップ」を10月に開催する予定というので、そちらにも注目だ。

CAMPFIRE:https://camp-fire.jp
プロジェクト名:私の妄想発酵、街の賑い醸造。まちづくり拠点「瀬戸くらし研究所」をつくります!

きんつぎHP:https://kintsugi.co.jp

■瀬戸くらし研究所
住所:愛知県瀬戸市末広町2-22

(山本えり)

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