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【青森県】“津軽びいどろ”の北洋硝子から、ガラス製浮玉をアップサイクルしたグラスウェアが登場

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青森県伝統工芸品「津軽びいどろ」の製造元である北洋硝子が、漁業用のガラス製浮玉をアップサイクルしたインテリアシリーズ「DOUBLE F -UKIDAMA EDITION-」の5アイテムを3月下旬より発売。それに先駆け、3月10日(金)より先行販売を実施している。

浮玉を製造する工場として創業した北洋硝子


“四季を感じるハンドメイドガラス”をコンセプトに青森県伝統工芸品「津軽びいどろ」を生産する北洋硝子は、1949年、漁業用の浮玉を製造する工場としてスタートした。同社の吹き上げる浮玉はほかに比べて丈夫という評価を得て、1973年には浮玉が国内トップの生産高となった。現在はこの技術を生かしたガラス製品製造に取り組んでおり、ものづくりに携わる者として妥協せず、常に新しい技へのたゆみない努力を続けている。


そんななか、時代とともに樹脂製の浮玉が主流になり、漁師の高齢化や後継者問題に伴う廃業、廃棄が困難である事から、ガラス製の浮玉が漁港に積み上げて放置され、処分に困った地元の漁業協同組合から北洋硝子へ相談が寄せられた。

かつて浮玉製造を担ってきたガラス工場として「今ある資源を無駄にしたくない」「青森の美しい景色を守りたい」との想いから、今回、ガラス製の浮玉を回収し製品化が実現した。

津軽びいどろ「DOUBLE F」について


かつて北洋硝子が製造していた漁業用の浮玉は、黒潮に乗って遥かアメリカ西海岸に漂着した。海岸に流れ着いたものが何処からきたかを研究・解明する現地のビーチコーマーたちは、浮玉に刻印された「北」というマークを“ダブルF”と呼び珍重していたという。


逆さに読まれた「北」の刻印は2つの「F」となり、「DOUBLE F」が誕生した。津軽びいどろがこだわり続けてきた「色」とハンドメイドの「温もり」を紡ぎ、新たなグラスウェア「DOUBLE F -UKIDAMA EDITION-」を届ける。

浮玉をアップサイクルしたグラスウェア


「DOUBLE F -UKIDAMA EDITION-」のアイテムは、放置されていた浮玉を北洋硝子が回収し、網を外して綺麗に洗浄した後、


水分を拭き取り、粉砕・溶解を経て再度成形。


長年の浮玉製造で培った「宙吹き」の技法を用いて、熟練した腕前の職人が一つひとつ丁寧に造り上げている。


浮玉はもともと日本酒などの一升瓶をリサイクルして作っていたもの。色ガラスや特別な加工などは一切せず、浮玉再生ガラスのみで溶解することで自然な色合いに仕上げている。再生ガラスだからこそ生まれる細かな気泡は清涼感を演出する。

漁業用ガラス製浮玉100%再利用ならではの何とも言えない深みのある青緑色で、「一輪挿し」「花器」「風鈴」の丸みのある形は、かつて浮玉だったことを彷彿とさせ、「ピッチャー」や「蚊遣り」には青森の大海原の波模様を施し、光に透かすと煌めく陰影が映し出される。価格は4,400円~30,800円(税込)。

「DOUBLE F -UKIDAMA EDITION-」は、「津軽びいどろ東京ミッドタウン八重洲店」、北洋硝子直営店「青森直営ショップ」にて先行販売されるほか、北洋硝子「津軽びいどろオンラインショップ」にて3月下旬から順次販売。今後シリーズ第二弾の発売も予定しているというので、そちらもお楽しみに。

津軽びいどろオンラインショップ:https://tsugaruvidro-online.com

(山本えり)

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