昨年2月に再始動した創業150年以上の歴史を持つ老舗酒蔵・山三酒造から、新酒が順次登場している。
丁寧かつ繊細な吟醸造りにこだわる
山三酒造は、原料に長野県東御市八重原産の「山恵錦」「ひとごこち」「金紋錦」を使用するなど、地域性を活かした独自の味わいを追求している。同時に、世界市場にも視野を向け、原料の選定、醸造プロセス、貯蔵条件など、柔軟なアイデアや新しい技術を取り入れた新たな日本酒の創出に日々奮闘している。
復活2期目は「太陽と大地」の柳澤謙太郎氏が丹精を込めて育てた長野県八重原産の酒米を全量使用し、手間を惜しまず、丁寧かつ繊細な吟醸造りにこだわった。
柔らかな口当たりを持ちながらも飲み飽きないように甘さを抑え、冷やしても常温でも飲むことができ、料理も選ばず、食事の最初から最後までじっくりと楽しむことのできる酒を目指した。
杜氏からのコメント
杜氏の栗原由貴氏は、“昨年度は、山三酒造の復活第一弾ということもあり、 フロンティア精神とチャレンジ精神を持って酒造りに取り組みました。それゆえ、全体的に荒々しさを感じるお酒になったかなと思います。今年度は、そういった反省点も踏まえ、より洗練された酒質を目指して議論を重ねました。酒造りの最中は杜氏としての未熟さを日々痛感させられますが 、同時に一本一本と仕込を終えていくごとに成長していることも実感します。(後略)”とコメントしている。
販売商品をチェック
「純米吟醸 ひとごこち 五割五分 うすにごり」の価格は、720ml/1,400円(税別)。1,800ml/2,800円(税別)。
「純米吟醸 ひとごこち 五割 無濾過原酒」の価格は、720ml/1,500円(税別)、1,800ml/3,000円(税別)。
「純米吟醸 金紋錦 五割五分 無濾過原酒」の価格は、720ml/1,600円(税別)、1,800ml/3,200円(税別)。
「純米大吟醸 山恵錦 四割 無濾過原酒」の価格は、720ml/1,900円(税別)、1,800ml/3,800円(税別)。
ひとごこち、山恵錦、金紋錦の3種類の酒米使用して作っているため、それぞれ異なった米の特徴や味わいを堪能することができる。
今シーズンはすでに4本(昨年12月末に第一弾の3本、今年1月に第二弾の1本)が発売となっているが、この後もまだ数本のリリースを計画している。
また、特約店も随時拡がっており、現在は長野県の他、北海道、栃木県、茨城県、東京都、石川県、静岡県、愛知県、岐阜県で購入することができる。
老舗酒蔵・山三酒造の新酒を、この機会に試してみては。
(江崎貴子)