アート事業などを手がけるSaLRounD(サロウンド)は、作家の新埜康平氏が新宿追分だんご本舗と新杵KIKUJIRO代々木本店とコラボレーションした作品を含む、個展「MATERIAL」を、東京都渋谷区アートギャラリー「aL Base(アエル ベース)」にて8月9日(金)〜18日(日)に開催する。
アート作品を通じて地域交流を
SaLRounDは、アート作品を通じて地域交流を行えないかとの思いから、新埜康平氏の作風と、日本的な菓子の組みあわせという企画を立案。追分だんご本舗とKIKUJIRO代々木本店の協力を得て、個展「MATERIAL」が実現した。
両店舗の商品をデザインとしてではなく、文化や背景を踏まえた上で、日本画×ストリートカルチャーのひとつとして、日本の菓子文化で繋がる作品と展示を目指している。
会場となるaL Baseは、作家と共に展示会を企画していくコマーシャルギャラリーとして、様々な作家様と展示販売を行っている。
⽇本画×ストリートカルチャーの現代アート作家
東京を拠点に活動する現代アート作家・新埜康平氏は、⽇本画の技法とストリートカルチャーの要素を組み合わせた作品がアートファンはもちろん、若年層にも⼈気がある。個展をはじめ、グループ展やアートフェア、⼤⼿百貨店への展⽰など、精⼒的に活動を⾏う若⼿作家だ。
Independent Tokyo 2023 小山登美夫賞、第1回 Idemitsu Art Award(旧シェル美術賞)入選、第39回 上野の森美術館大賞展 入選、第56回 神奈川県美術展 入選の受賞歴がある。
こだわりのだんごや大福を手がける和菓子店
「追分だんご本舗 新宿本店」では、熟練した職人が材料のひとつひとつにこだわり、真心をこめ、その日の朝作った出来立てのおだんごを提供。創業以来の変わらない「おいしいおだんごをつくりたい」というこだわりを持っている。
「新杵」は、明治43年(1910年)に岩城菊次郎氏が東京千駄ヶ谷にて和菓子卸店を開業したのが始まり。戦後、豆大福を七輪であぶった「焼豆大福」が好評となり、その後百貨店などにて販売。2021年にプレシアが「新杵KIKUJIRO」としてリブランディングした。
ストリートカルチャー×日本の菓子を3箇所で
個展「MATERIAL」では、新埜康平氏の真骨頂とも言える「それぞれの世界線のワンシーン」を切り出した作風に、和を感じる商品とのコラボレーションを取り入れた作品を展示する。
「追分だんご本舗 新宿本店」と「新杵KIKUJIRO代々木本店」はギャラリーを起点として徒歩10分程度で行き来できる距離にあり、両店舗でも作品を展示。「平行した時間軸の中でアート作品を通じて別々の場所で同じ“素材”を感じている」というテーマが表現されており、作品を通じて繋がり、リアルで行き来できる展示だ。
風に揺れる稲穂から、後に生まれる職人の菓子たち。両店舗共通だった素材「米」を主題にした本個展イメージ作品「light waves」は、見る人それぞれの記憶のワンシーンを各々が描写できる。MATERIALに顔料、金泥、膠、和紙を使って輝く稲穂を描写した同作は、REALでしか味わえない醍醐味だ。
個展「MATERIAL」に訪れて、「絵を見て食べたくなる」「食べて絵を見たくなる」という思いを込めた商品と作品を楽しんでみては。
◾️aL Base
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-30-7 1F
会期中営業時間:月〜金12:00〜19:00、土日祝11:00〜18:00
◾️追分だんご本舗 新宿本店
住所:東京都新宿区新宿3丁目1-22
◾️新杵KIKUJIRO代々木本店
住所:東京都渋谷区代々木1丁目33-4
SaLRounD URL:https://www.salround.jp
新埜康平Instagram:https://www.instagram.com/kohei_arano
(山本えり)