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乗代雄介氏の新作『飛ばない小説家』がウェブメディア「soyogo」で連載開始

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乗代雄介氏の連載小説『飛ばない小説家』が、ウェブメディア「soyogo(ソヨゴ)」でスタート。

同作は、第169回芥川賞で『それは誠』が候補作となった人気作家・乗代雄介氏の新作となる。

多彩なジャンルの小説やエッセイを掲載


「soyogo」は、2022年9月にリリースした日本印刷が運営するオウンドメディア。コンセプトは「仕事・学問・研究をたのしむ」。

同社は50年以上の長きにわたり、様々な業界の団体・企業に支えられてきた。医学から芸術までその範囲は幅広く、知られざる世界の魅力をもっと多くの人たちに知ってほしい、という思いを込めて、このウェブサイトを立ち上げたそう。

「仕事、学問、研究をたのしむ」というコンセプトのもと、多彩なジャンルの小説やエッセイを届ける。印刷会社として、紙文化の素晴らしさ・面白さを感じてもらえる企画も用意している。

知的好奇心を刺激する作品たち

「soyogo」には、

    未知の仕事や学問の魅力を発見してもらいたい、という思いがあるという。読者の知的好奇心が活字の中から外の世界へと広がり、その連鎖が社会や学問の活性化につながることを目指して、少しずつだが素敵な作品を実らせていくという。

    掲載しているコンテンツは、石塚元太良氏(写真家)がアートブックの魅力を紹介する『美しい本のはなし』、英語で最初に書かれた小説の翻訳をお届けする 大久保ゆう氏(翻訳研究者)の『知られざる物語』、有害生物にまつわる異色ミステリー・喜多喜久氏(小説家)の『害なすモノは眠らない』、五感を研ぎ澄ますプロフェッショナルたちとの対話エッセイ・二宮敦人氏(小説家)の『感じる人びと』など。

    大前壽生氏・高 妍(Gao Yan/ガオ イェン)氏・塩川いづみ氏・西村ツチカ氏・樋上公実子氏・もとき理川氏・ryuku氏らがイラストを担う。

    知られざる仕事や業界を素材とした小説

    同メディアでは、オリジナルコンテンツとして、知られざる仕事や業界を素材とした小説を作りたいという思いがあったそう。

    いわゆるお仕事小説と聞くとエンタメ系の作品が思い浮かぶが、純文学作家が書くお仕事小説も面白いのでは、という考えから、作家の乗代雄介氏に声がけして、今回の企画が実現したという。

    『飛ばない小説家』と題されたこの物語は、小説のネタ探しの旅をする作家・春諏訪石句とその助手の大学生・宮守森一が主人公。思わぬ事件を引き寄せる森一と、すべてを小説のネタにしてしまう石句を取材先で待ち受けているものとは……。

    知られざる仕事の世界と名もなき人々の人生が交錯する 新しい形のロードノベル。取材先で見知らぬ人々と出会い、そこから生まれる数々のドラマが描かれる。

    サムネイルイラストは、漫画家の西村ツチカ氏が担当している。

    主人公と一緒に旅をしながら、ドキドキワクワク、新しい発見がありそうな作品。興味がある人はチェックしてみて。

    ウェブメディア「soyogo」:https://soyogobooks.jp

    (鈴木 京)

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