産業編集センターは、旅と暮らしの本屋「アンダンテ」を11月15日(金)に東京都文京区千石にてオープンする。
「旅と暮らし」の楽しみを届ける本
産業編集センター 出版部は、文京区の千石にある出版社で、「旅と暮らし」を中心にさまざまなジャンルの本を出版している。何かを発見したり、学んだり、感動したり、喜んだりしてもらえるような本を、ていねいにつくって、ていねいに届けるという想いで、本づくりをしている。
この10年間で、日本の書店数は4600店あまり減少した。書店ゼロの市区町村が増え、身近な「町の書店」が姿を消しつつある。しかし、本を実際に手にとって選ぶ楽しみは格別のものであり、町の人たちが本に親しむ一つのきっかけになってほしいと考え、「アンダンテ」をオープンする。
「アンダンテ」は、「旅に出たくなる本」や「暮らしが豊かになる本」を幅広く取り揃えた書店だ。国内外の旅行ガイドや紀行文、世界の文化や歴史を知る読み物、日々の暮らしを彩る料理や手芸の本、子どもが楽しめる絵本なども扱う。
人生を豊かに彩る旅の魅力を、そして毎日の暮らしを少しよくする学びや発見を、一人でも多くの人に直接届けたいという思いも込められている。
知的好奇心をくすぐるジャンル分け
「アンダンテ」の選書は、産業編集センター出版部の編集者が担当。小さな書店のため、置ける本の冊数には限りがあるが、長年「旅と暮らし」を軸に活動を続けてきた出版社ならではの選書を実現している。
店内には、大きく分けて「旅」「衣」「食」「住」「遊(趣味、文学、絵本など)」「推(新刊・話題書)」という6つの棚がある。「旅」の棚には特に力を入れており、国内は各都道府県、海外は国や地域ごとに棚を分け、旅行ガイドブックだけでなく、紀行文や冒険譚、各地の文化や歴史に触れる本も揃え、知的好奇心をくすぐり、多くのことに興味を持ってもらえるような棚づくりを意識している。
例えば、パリのガイドブックを探しに来た人が、パリで実際に暮らす人のエッセイに出会い、彼らの暮らしや考え方を知りたくなったり、食に興味を持ってワインやパンについて勉強したくなったりするかもしれない。
「歩くような」テンポで、旅や暮らしを楽しむ
店名の「アンダンテ」は、音楽の速度記号のひとつで「歩くような速さで」という意味。急ぐことなく、止まることもなく、曲が進んでいくイメージを表している。
SNSを覗けば目まぐるしく話題が入れ替わり、動画サイトでは刺激的なショート動画が次から次へと流れてくる日々。余暇にもスピードや効率が求められがちな現代社会で、慌てることなく「歩くような」テンポで、旅や暮らしを楽しんでほしい。この書店がそんな日々の助けになるように、アンダンテと名付けた。
また、「歩く」ことは発見することにつながり、外に出て歩いていると、わくわくするような出会いが見つかるかもしれない。「アンダンテ」は、暮らしの中で新しい発見と出会える場所でありたいと考えている。
内装は、来店者がくつろげることを第一に考え、明るく温かみのある雰囲気に。本好きな人たちのお気に入りの場所として、長く愛される書店を目指している。
オープン記念プレゼントとして、購入した人先着100名に、ささやかなプレゼントを用意しているので、興味のある人はお早めに。
旅と暮らしの本屋「アンダンテ」で、旅や暮らしを彩る本と出会ってみては。
■旅と暮らしの本屋「アンダンテ」
住所:東京都文京区千石4-39-17
営業時間:10:00〜20:00 水曜定休
URL:https://andante.shc.co.jp
X:https://x.com/books_andante
Instagram:https://www.instagram.com/books_andante_shc
(山本えり)