
JTBは、令和8年度農山漁村振興交付金「農泊地域への来訪促進に向けた需要創出支援事業」の一環として、全国の農泊地域を対象に、食や学びを軸とした地域ならではの滞在プランを発掘・表彰する「地域の滞在プランコンテスト」を実施。
8月31日(月)に開催された表彰式では、全国から選ばれた部門賞受賞地域がプレゼンテーションを行い、その中から“地域の滞在プラン日本一”となるグランプリが決定した。
農泊地域を対象にストーリー性のある滞在プランを発掘
「農泊」とは、農山漁村に宿泊し、滞在中に豊かな地域資源を活用した食事や体験等を楽しむ「農山漁村滞在型旅行」のこと。農家民宿に泊まって郷土料理作りや農作業体験をする旅に加え、農山漁村のゆったりとした時間の流れの中で、古民家を活用した宿泊施設に滞在し地域の伝統文化や農産物を味わう旅など、様々な楽しみ方がある。
「地域の滞在プランコンテスト」では、全国の農泊地域を対象に、地域ならではの食材・食文化、農業遺産等の地域の歴史・景観等の多様な地域資源や一次産業をはじめとする地域の生業を背景として、ストーリー性のある滞在プランをコンテスト形式で発掘。受賞地域への伴走支援・プロモーションを通じて、農泊地域全体への来訪促進に向けた需要創出に寄与することを目的としている。受賞地域には、副賞として応募プランのPR支援や伴走支援、協賛企業によるブラッシュアップ支援が提供される。
南丹市美山観光まちづくり協会がグランプリに
「地域の滞在プランコンテスト」でグランプリを受賞したのは、学びのプラン部門を受賞した、京都府南丹市美山町の南丹市美山観光まちづくり協会が取り組む「A Satoyama Discovery Journey:Becoming Part of a Satoyama Landscape 京都美山の里山で、持続可能な地域の未来を共創する探究型農泊プログラム」。
かやぶきの里が残る京都・美山町で、里山の暮らしや自然との共生、地域住民の保全活動を体感し、農作業や伝統食づくり、住民との交流を通じて、日本の持続可能な里山文化を学ぶ滞在型プログラムだ。
地域の食・食文化プラン部門の受賞地域

地域の食・食文化プラン部門では、2つの地域が受賞。埼玉県比企郡の比企アドベンチャーツーリズムDMC協議会が取り組む「Organic Satoyama Ogawa小川町の有機農業と埼玉小麦文化を味わう滞在型Farm to Table」は、有機農業の先進地・埼玉県小川町で、畑での収穫から発酵・調理、食卓までを体験。有機農業や埼玉の粉食文化に触れ、食材の背景にある土や人、暮らしとのつながりを五感で味わう滞在型Farm to Tableプログラムだ。

徳島県美馬市・つるぎ町・三好市・東みよし町の、にし阿波~剣山・吉野川観光圏協議会が取り組む「世界農業遺産認定『にし阿波の傾斜地農耕システム』食と伝統文化満喫プレミアムツアー」は、世界農業遺産「にし阿波の傾斜地農耕システム」を舞台に、在来雑穀や郷土料理、地域の暮らしや歴史を五感で体感。地域住民との交流を通じ、日本の食文化の魅力を味わう、インバウンド富裕層向けの高付加価値ガストロノミーツーリズムだ。
学びのプラン部門の受賞地域

学びのプラン部門では、3つの地域が受賞。北海道美瑛町の、びえい農泊DX推進協議会が取り組む「『このまちでしたい100のこと』美瑛・探究プログラム」は、北海道・美瑛町を舞台に、100枚のカードを活用した対話型プログラムを通じて、地域資源や課題への理解を深める体験型ツアーだ。地域住民との交流や農泊体験、ディスカッションを通じて、持続可能な地域づくりを学び、課題解決への行動につなげる。

三重県大紀町の大紀町地域活性化協議会が取り組む「未来へつなぐ『自然と共に生きる日本の精神文化』~1300年続く式年遷宮から学ぶ伝統継承の旅~」は、伊勢神宮別宮・瀧原宮の門前町で、式年遷宮を支える食文化や一次産業、自然との共生を地域住民との交流を通じて学ぶ、1300年以上続く文化継承の現場を体感する滞在型プログラム。

大分県臼杵市のくらたび臼杵が取り組む「記憶を受け継ぐ臼杵 — 農泊で学ぶ、祈り・暮らし・地域の未来 —」は、大分県臼杵市で、国宝臼杵石仏や農泊家庭での交流を通じて、祈りや食、暮らしに受け継がれる地域文化を学び、地域資源を未来へ継承する意義を考える滞在型プログラムだ。
この機会に、「地域の滞在プランコンテスト」受賞6地域の様々なプランや地域ならではの文化に注目してみては。
地域の滞在プランコンテスト HP:https://nouhaku-assist.com/contest
(yukari)