
熊本県宇土市に本社を置く海藻の総合メーカー・カネリョウ海藻は、東京家政学院大学と産学連携し、学生と新しい「食」を考える「海藻活用 商品アイデア創出プロジェクト」を、4月16日(木)〜7月23日(木)の前期全14回にわたって実施した。
対象は主に2年生で、栄養、建築、保育など専門分野を問わず参加し、カネリョウ海藻 海藻科学研究所(所長・吉積一真氏)が連携した。
生活者視点で3つの海藻商品を企画・試作
プロジェクトは、同大学のPBL授業である共創プロジェクトゼミA「海藻活用 商品開発プロジェクト」(担当:栄養学研究室 岩本直樹氏)として行われた。PBL(Project Based Learning)とは、学生が主体的に課題を発見し、解決策を考え実践することで学ぶ課題解決型学習だ。
学生たちは前期14回の授業を通じて、海藻を活用した新たな商品の企画・開発に取り組んだ。まず、海藻やカネリョウ海藻の取り組み、既存商品や市場について学んだうえで、「誰が、いつ、どのような場面で食べるのか」という生活者視点からターゲットを設定。若い世代や忙しい生活を送る人が、日常の中で無理なく海藻を取り入れられる商品について、アイデアを出し合った。
学生たちは3つのチームに分かれて、忙しい20代女性に向けた「海藻パン」、働く女性が手軽に栄養を補える「海藻プロテインスナック」、忙しい毎日にほっと一息つける「海藻スープ」を考案した。

それぞれの商品について、ターゲットを踏まえたコンセプトや名称、材料、調理方法などを検討した後、実際に試作を実施。味や香り、食感、海藻の使用量、手軽さなどについて意見を交わしながら、複数回にわたって改良を重ね、アイデアを具体的な商品として形にしていった。
商品化を見据えて最終プレゼン
授業の最後には、各チームが商品のターゲットやコンセプト、試作結果、商品の特徴などを資料にまとめ、カネリョウ海藻の社員に向けてプレゼンテーションを行った。
カネリョウ海藻からは、商品の風味や原価、海藻と相性のよい食材、競合商品との差別化など、実際の商品開発を見据えた視点から講評。学生たちは一連の活動を通じて、アイデアだけでなく、生活者のニーズや価格、材料、作りやすさ、販売方法まで総合的に考える商品開発のプロセスを実践的に学んだ。
若い世代の視点で海藻の新たな価値を探る
日本の伝統食材であり、地域資源でもある海藻は、健康や環境面での価値が見直される一方、若い世代からは「地味」「使い方が分からない」といった声も聞かれる。カネリョウ海藻は、こうした課題に対し、これからの消費を担う若い世代の視点を取り入れることが、新たな市場や価値の創出につながると考えている。
同プロジェクトでは、学生の生活者としての視点を活かし、「食べてみたい」「手に取りたくなる」と思える新しい海藻商品のあり方を共に探求。正解のないテーマに対し、チームで試行錯誤しながら挑戦することで、学生たちの課題解決に向けた考え方や、アイデアを具体化し伝える力を育むことを目指した。
カネリョウ海藻について
カネリョウ海藻は、もずく・めかぶを中心とした海藻類の加工販売のほか、海藻サラダやその他の色物海藻など幅広く取り扱っている。
若者目線で「食べてみたい」「手に取りたくなる」海藻の新しい可能性を探ったカネリョウ海藻×東京家政学院大学のプロジェクト。カネリョウ海藻の取り組みに今後も注目だ。
カネリョウ海藻公式サイト:https://www.kaneryo.co.jp
(丸本チャ子)