― 小型部品管理の自動化モデルを確立 ―

【画像1.:rBox本体全景】5cm刻みでrBox本体高さ設計できるため、天上障害物(警報機等)移設、天井高を有効利用し3倍以上の在庫効率を実現(本体サイズ:幅1.6m×高さ3.4m×長さ15m)
株式会社アルプス物流(以下、アルプス物流)は、横浜および加須の2拠点において、RAX Solutions株式会社(東京都中央区日本橋 CEO:ルパート・カトリツキー、以下 RAX)の小型部品・商品管理に特化した自動倉庫「rBox」を導入し、いずれも短期間での稼働を実現しました。
横浜営業所では設置から約2週間で稼働を開始し、加須と合わせて2拠点でも5週間弱で順次立ち上げを完了しています。
本事例は、物流現場での省人化・効率化にとどまらず、製造業における小型部品管理や工程前在庫の自動化にも応用可能なモデルケースとして注目されています。
本事例における rBox の実際の稼働状況(入庫・ピッキング・出庫の流れ)は、現場で撮影した動画でもご覧いただけます。
▶ 導入事例動画(YouTube) https://www.youtube.com/watch?v=pm5wZzyT4dM
導入背景:電子部品物流の現場発、多品種小ロット部品の自動化ニーズ
アルプス物流は、保管・運送・フォワーディング・包装資材の販売等のサービスを一貫して提供する「総合物流企業」です。同社は、もともとアルプスアルパイン(旧アルプス電気)の運送、保管、梱包資材販売業務を担う企業としてスタートし、現在では取り扱い製品の約7割を他社製品が占めています。ピース単位で電子部品を扱う物流会社は珍しく、長年にわたり小型・多品種小ロット部品を正確に扱うノウハウを蓄積してきました。同社で格納・保管・ピッキング領域の改善、自動倉庫・ロボットなどの自動化推進を担っているのが、保管BU部門 部長の野殿氏です。

アルプス物流 保管BU 部長 野殿 征範 氏「人手不足が進む中で、“人がやらなくていい作業はすべて自動化する”という方針で取り組んできました。特に格納とピッキングは、自動化効果が最も出やすい領域だと考えています。2020年から複数の自動化装置を導入してきており、一番小さい商品サイズの自動化が今回になります。我々と同じような悩みを抱えている物流・製造現場は沢山あると思いますよ。」
2拠点合わせてわずか5週間弱でrBoxを本格稼働
今回のrBox導入では、横浜・加須の2拠点で順次設置を進め、いずれも短期間での稼働を実現しました。(設置後すぐに安定稼働へ移行した現場の様子は、動画でも確認いただけます。)自動倉庫の導入には数か月を要するケースも多い中、本事例は非常にスピード感のある立ち上げとなりました。

アルプス物流 横浜営業所 商品一課 課長 林 恭子 氏「正直、もっと時間がかかると思っていました。他社の自動化設備では、設置に数か月、その後の調整やトレーニングに数週間かかる経験もあり、今回も慎重にみていました。それだけに、11月10日から設置開始、20日のUAT(ユーザー受入テスト)後すぐに本番運用へ移行でき、安定稼働した点は非常に印象的でした。3か月後、半年後などでの効果検証時にも想定の効果が十分見込めそうで楽しみです。」

【画像2.:rBox内部(棚ピッチ)】トレーは取り扱う商品寸法により選定、棚高さもトレー高さ+最小5mmの棚ピッチで設計され、超高効率保管。
今回の運用形態: 小箱格納型商品管理
rBoxには複数の商品運用形態がありますが、今回アルプス物流で採用されたのは、小箱格納型商品管理(同一商品複数個/トレー)(画像3.)です。SKUごとに最適化されたトレーサイズで保管することで、誤出荷リスクの低減、保管効率の向上、作業の標準化を同時に実現します。

【画像3.:棚奥行方向の縦列保管】棚奥行方向へ縦列保管で1台のrBoxに15,000個保管可能。(本体サイズ:幅1.6m×高さ3.4m×長さ15m、トレーサイズ160×110×60mmで全て縦列保管の場合)
現場が迷わない運用設計
入庫時は、トレー上のバーコードを読み込んで所定位置に置くだけ。数量管理はハンディスキャナと上位システムで連携され、作業者の判断を極力排除しています。加須営業所では、これらの工程をさらに自動化した全自動入庫システムも導入されています。

アルプス物流 横浜営業所 商品一課 チームリーダー 林 ナナエ 氏「バーコードを読ませて置くだけなので、エラー対応以外で操作することがほとんどありません。新しい設備というと『壊したらどうしよう』と身構えがちですが、“触ってはいけない機械”にならないことが、現場に定着しやすい一番の理由だと思います。」

【画像4.:1商品1トレー管理】保管棚の棚番号がトレー上のバーコードに代わり、そのトレーがrBox庫内にフリーアドレス保管される。
【画像5.:入庫フロー】新規入庫も再入庫もトレー上のバーコードを読み込んで入庫。内容物の数量はハンディスキャナと上位システムで管理。
IT部門の工数を抑えた柔軟なシステム連携
rBoxは、運用設計の自由度が高く、過度なカスタマイズを必要としません。
その結果、アルプス物流では当初想定していたIT開発工数の3分の1以下で上位システムとの接続を完了しました。

アルプス物流 情報システム部 システム一課 係長 高根 俊平 氏「最初は考えることも多かったですが、結果的には一番シンプルで、運用しやすい形に落とせました。パッケージを押し付けられることもなく、『それはできません』と言われる場面もほとんどありませんでした。もし次に自分たちで選定できるなら、また同じRAXさんを選びたいですね。」

【画像6.:出庫フロー】平均250トレー/時間以上の速度でオペレーターの前へ順立て出庫される。
物流を超えて、製造業の部品管理へ
本事例は3PLなど物流拠点に限らず、製造業の部品管理・工程前在庫の自動化にも高い親和性を持っています。
限られたスペースでの高密度保管、在庫可視化、作業品質の平準化といった課題に対し、rBoxは現実的な解決策を提供します。
今後について / イベントのお知らせ
本ソリューションは、2026年1月21日より東京ビッグサイトで開催される第5回スマート物流EXPOにて展示予定です。
実際のGo Live事例をもとに、物流・製造現場双方における自動化の考え方を紹介します。
- 会期:2025年1月21日(水)~23日(金)
- 会場:東京ビッグサイト
- ブース位置:W20-44
- 会社紹介:以下URL

- 来場者登録:以下URL

https://www.nepconjapan.jp/tokyo/ja-jp/register.html?code=1551043339946035-GP2
株式会社アルプス物流について
所在地:神奈川県横浜市港北区新羽町1756
代表取締役 : 寺㟢 秀昭
事業内容:電子部品等の運送・保管・輸出入・商品販売を一貫して提供する総合物流企業
- 運送関連 :貨物自動車運送事業、貨物運送取扱事業
- 保管関連 :倉庫業、梱包業
- 輸出入関連 :輸出入貨物取扱事業、通関業、利用航空運送事業、航空運送代理店業
- その他 :包装材料の製造販売業、合成樹脂材料の製造及び販売業、電子デバイス販売業など
【ホームページ】 https://www.alps-logistics.com/
RAXグループついて
1993年以来、病院や調剤薬局の物流自動化システムを設置するヨーロッパのリーダー的存在となる過程で、医療業界以外でも小型商品の自動化ソリューションの需要があることを認識し、各産業顧客の要求を満たす独自技術を開発し、2015年にはRAXブランドを確立しました。RAXは、光学レンズ産業界の眼鏡、コンタクトの製造、流通、保管管理に特化した自動化ソリューションを世界で提供し続け10年以上の経験と実績があります。お客様の声を伺い、完全自動化(人の介在なし)を含む、最適な提案をさせていただき、希望により段階的な導入の計画にも対応させていただいています。詳しくはRAX-Solutions.com(https://www.rax-solutions.com/jp-home/)をご参照ください。
