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株式会社グリーンケミカル

株式会社グリーンケミカルがプレシリーズAラウンドの資金調達を完了

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王子ホールディングスからの出資により再生可能な木質資源の更なる有効活用を協働で推進

株式会社グリーンケミカル(本社:神奈川県藤沢市、代表:張 錦良、以下「弊社」)は、プレシリーズ Aラウンドでの資金調達の一環として、この度国内大手製紙メーカーの王子ホールディングス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:磯野裕之、以下「王子ホールディングス」)に対する第三者割当増資を実施しましたのでお知らせいたします。

 王子ホールディングスは、豊富にアクセスできる再生可能な木質資源を基点としたバイオモノづくりに注力しており、現在木質由来の糖液のパイロット製造設備を建設中です。弊社は、今般の資本受入を機に、王子ホールディングスとの協業を進め、同社の木質資源のさらなる有効活用により、社会課題である気候変動対策、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
 弊社は、日本国内を始め、世界各地で豊富に存在する非可食バイオマス資源から作られる糖液を原料に用いて、従来の石油由来製品を代替する芳香族系バイオプラスチック原料の製造技術開発に取り組んでいます。今回のプレシリーズAラウンドでの調達資金をもとに、これまで以上に事業開発と研究開発を加速させ、パートナー企業との協業によるベンチスケールでの実証実験を実現することで、弊社技術の社会実装を目指してまいります。

グリーンケミカルの技術
 独自の新触媒プロセスにより、非可食バイオマス由来の糖を100%原料として、有用な芳香族系化合物であるHMF(5-ヒドロキシメチルフルフラール)を高純度で製造することが可能になります。HMFは医薬品や機能性食品としての利用が期待されているのみならず、多様なカーボンニュートラル化成品のビルディングブロックとなる化合物です。HMFを中間体として、FDCA(フランジカルボン酸)やBAF(2,5-ビスアミノメチルフラン)の製造が可能です。
 FDCAは、世界中でPETボトル等に大量に使用されている石油由来樹脂のPET(ポリエチレンテレフタレート)を代替可能な100%バイオ由来のポリエステル樹脂PEF(ポリエチレンフラノエート)の原料です。また、BAFは石油由来アラミドを代替可能なバイオ由来の芳香族ポリアミド系樹脂の原料になります。今後はHMFとFDCAのスケールアップ製造と、HMFから変換できるBAF等の高付加価値製品の製造技術開発に取り組んでまいります。

【会社概要】
社名   :株式会社グリーンケミカル(英名:Green Chemical Inc.)
本社所在地:神奈川県藤沢市村岡東二丁目26番地の1
代表取締役:張 錦良
設立   : 2018年10月23日
事業内容 : バイオマス変換触媒と反応プロセスの技術開発とライセンスビジネス、
      カーボンニュートラル化成品の製造と販売
HP    :http://green-chem.jp/

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