特殊機能紙メーカー、セキネシール工業株式会社(本社:埼玉県比企郡小川町)は、インダストリアルデザイナー・NAO IWAMATSUと協働し、プロダクトブランド「KAMIKA」をローンチいたします。自動車部品に使われる紙の廃材から生まれたゴミ箱「KAMIKA BIN」を開発し、2026年2月4日~2月6日に東京ビッグサイトで開催される見本市「第19回 LIFE×DESIGN」にて展示、同日より公式オンラインサイトにて販売を開始いたします。

Photo by Ryoukan Abe
本製品は、自動車用部品として製造される特殊機能紙(ガスケット紙:エンジン部品のつなぎ目において、オイルやガソリンの漏れを防ぐために挟み込むシート)の生産過程で発生する廃材を回収・循環させて生まれた再生紙から作られています。一般的な紙と比べて密度が高く、「紙のようで紙じゃないみたい」というモニターの声もある通り、適度なしなやかさと、革のような滑らかな質感が特徴です。底をなくした筒形状で、自由に形を変えられるため、あらゆる隙間にジャストサイズで差し込むことができます。

Photo by Ryoukan Abe
Photo by Ryoukan Abe
また、「KAMIKA BIN」は、使用後の回収・再生までを前提に設計されたプロダクトです。その取り組みの一環として、「KAMIKA CYCLE(循環プログラム)」を開始いたします。KAMIKAのゴミ箱を新調する際に製品をメーカーへ返送すると、再び新たなKAMIKA製品へと生まれ変わり、ユーザーには次回購入時に利用できるクーポンが付与されます。このため、ゴミ箱を粗大ゴミとして廃棄する必要がありません。
一つのアイテムを長く使うだけでなく、同じものをその「循環」の中で、気軽に買い換えられること。このゴミ箱を選ぶことが、次の循環の入り口になることを願っています。
【展示概要】
第19回 LIFE×DESIGN
会期|2026年2月4日(水)~ 6日(金)
時間|10:00 - 18:00(*最終日のみ17:00終了)
会場|東京ビッグサイト 西展示棟
企画名|TH?NK DES!GN/SAITAMA
ブース|西AT-FP-10 [FOCAL POINT]
URL|https://www.giftshow.co.jp/tigs/life19/
KAMIKA スタッフによるご案内
※合同出展ブースにつき、下記時間にてKAMIKAスタッフがご案内いたします。
2月4日(水)14:00 - 18:00
2月5日(木)14:00 - 18:00
2月6日(金)9:45 - 13:30
商品詳細

KAMIKA BIN(S)Photo by Ryoukan Abe
KAMIKA BIN(M)Photo by Ryoukan Abe
KAMIKA BIN(L)Photo by Ryoukan Abe
ブランド名:KAMIKA(読み:カミカ)
商品名:KAMIKA BIN
デザイナー:NAO IWAMATSU
素材:自動車部品材の再生紙
サイズ(3種):
*すべて組み立て後のサイズ
(S)W13 x D13 x H18 cm(ポリ袋5L相当)
(M)W24 x D24 x H36 cm(ポリ袋10-20L相当)
(L)W35 x D35 x H60 cm(ポリ袋45L相当)
価格:
(S) ¥2,100(税抜)*2個セットでの販売
(M)¥3,300(税抜)
(L) ¥4,500(税抜)
販売先:
KAMIKA BIN ONLINE STORE https://kamika-official.com
※2026年2月4日(水)より販売開始いたします。
公式オンラインストア
2026/02/04(水)販売開始
開発背景・こだわり
――BtoBのものづくりから、その価値を直接届けるプロダクトへ
自動車部品というBtoBの世界で、セキネシール工業は長年にわたり、安全性と性能を何よりも重視し、目に見えないところで産業を支えるものづくりに向き合ってきました。
一方で、その技術や価値が、どのように人の暮らしにつながっているのかを、ユーザーに直接伝える機会は多くありませんでした。だからこそ、BtoCのプロダクトを通して、自分たちの仕事を、胸を張って「こんなものをつくっています」と伝えられる存在でありたい。
使う人との距離を少しでも縮める、新しいタッチポイントとして、「KAMIKA」というブランドが構想されました。

「KAMIKA BIN」は、自動車用部品として製造される特殊機能紙の廃材から生まれた
――大量に捨てられてきた高品質な素材を、循環する資源として活かすために
セキネシール工業では、特殊機能紙の製造過程で発生する汚泥状の産業廃棄物の処理に、年間約700万円ものコストがかかっていました。その回収・処理は多くの人の手作業を要する、いわゆる3K(きつい・汚い・危険)な工程でもあります。
工場で発生する廃棄物の中でも特に量が多かったのがこの「汚泥」でしたが、もとは耐熱性・耐久性に優れた特殊紙由来の素材であり、本来は価値のある資源でもあります。この大量に捨てられている素材を、ただ処分するのではなく、何か別のかたちで活かせないかという問題意識から、具体的なプロダクト開発の模索が始まりました。
そんな折、埼玉県内のものづくり中小企業を対象とした支援事業「TH?NK DES!GN / SAITAMA(シンクデザイン埼玉)」をきっかけに、インダストリアルデザイナー・NAO IWAMATSUとの協働が実現し、「ゴミからできたゴミ箱」という発想から、循環するプロダクト「KAMIKA BIN」が誕生しました。

Photo by Ryoukan Abe
Photo by Ryoukan Abe
――使い終わったあとも、ものづくりは続いていく
「KAMIKA BIN」は、使用後の回収・再生までを前提に設計されたプロダクトです。その一環として、「KAMIKA CYCLE(循環プログラム)」を開始いたします。KAMIKAのゴミ箱を新調する際、使用済みの製品をメーカーへ返送すると、再び新たなKAMIKA製品へと生まれ変わります。ユーザーは次回購入時に利用できるクーポン(30%OFF)を受け取ることができ、ゴミ箱を粗大ゴミとして廃棄する必要はありません。

Photo by Ryoukan Abe
Photo by Ryoukan Abe
つくり手の想い

つくり手|セキネシール工業
セキネシール工業の紙づくりの始まりは、150年以上前に遡ります。戦後、伝統的な「紙すき」の技術を応用し、産業用ガスケット材の製造へと事業転換して以来、約80年間にわたり、自動車業界を中心に、目に見えないところで産業を支えるものづくりに向き合ってきました。
かつて創業者は、和紙産業の衰退を見据え、和紙からガスケット材へと舵を切りました。それは伝統を捨てることではなく、受け継いできた技術をつむぎ直し、未来をすくうための決断でした。約80年前と同じように、私たちは今もまた、「未来をすくう」ための選択の中にいます。現在は「世界に誇れる特殊機能紙メーカー」というビジョンを掲げ、紙づくりの源流を受け継ぎながら、社会の変化と向き合い、新たな発展を生む分岐点を模索しています。
紙という素材は、乱暴に扱えば破れてしまうなど、プラスチックや金属と比べると、決して強い素材ではありません。それでも、このプロダクトを選ぶことが「循環」のはじめの一歩になり、つくり手も、使う人も、ともに誇れる存在であってほしい。そんな想いから、「KAMIKA BIN」は生まれました。
「KAMIKA BIN」をきっかけに「特殊な再生紙」という素材の特性を、ぜひお手元で体験していただき、より多くの方々に、私たちの「循環」するプロジェクトに参加していただけたら幸いです。

Photo by Ryoukan Abe
Photo by Ryoukan Abe
デザイナー|NAO IWAMATSU
暮らしの中で、そしてものづくりの現場で、とことん「特殊機能紙」と「ゴミ箱」という存在と向き合いました。そうして生まれたのが「KAMIKA BIN」です。 底をなくしたえんとつ型のシンプルな構造で、組み立てやゴミ袋の取り外しが簡単、使う人の欲しい隙間に自然と収まる、必要最小限の筒状のゴミ箱です。空間に主張しすぎず、それでいて、日常の中で確かな役割を果たすためのかたちを目指しました。
また、「廃棄をゼロにしたい」というセキネシール工業の想いから生まれたプロダクトだからこそ、配送のあり方にこだわっています。私自身、ゴミを入れるためだけの入れ物に新品の素材を使ったり、大きくて軽いダンボールで届くことに違和感を持っていました。ほとんど空気を運んでいるような従来のゴミ箱の輸送方法ではなく、平面状のシートをぐるぐると巻いた長細い状態で届き、手元に届いたあと、使う人自身の手で組み立てる仕様になっています。
「KAMIKA BIN」は、ゴミから生まれ、暮らしに自在に寄り添い、そして循環し続けるプロダクトです。

セキネシール工業株式会社
埼玉県比企郡小川町を拠点とする特殊機能紙メーカー。1300年の歴史を持つ小川手すき和紙の技術を礎に、戦後より産業用ガスケット材の製造に取り組む。以来約80年間、自動車業界を中心に、産業の安全と信頼を支える素材開発に取り組んできた。製造過程で培われた配合ノウハウ、抄紙技術(紙すき技術)、加工技術を強みとし、「何でも紙(シート)にできる開発力」を掲げ、多様化するニーズに高品質な製品で応え続けている。抄紙技術を持つ製法でガスケット材を作る企業は国内でも数社のみとされ、オイルシート、ビーターシート分野においては国内シェアNo.1を誇る。また、39歳以下の後継者が新規事業のアイデアを競う中小企業庁主催「第4回アトツギ甲子園」(2023年度)に出場し、200名以上の応募者の中からファイナリスト15名に選出されるなど、次世代に向けた取り組みも積極的に行っている。
https://sekineseal.co.jp

KAMIKA
KAMIKAは、セキネシール工業にとって初となるBtoCプロダクトブランド。埼玉県内のものづくり中小企業を対象とした支援事業「TH?NK DES!GN / SAITAMA(シンクデザイン埼玉)」をきっかけにスタートし、これまでBtoBを中心に培ってきた技術と素材を、暮らしに寄り添う形で展開することを目指し、誕生した。KAMIKA BINは、自動車用部品として製造される特殊機能紙(ガスケット紙)の生産過程で発生する廃材を回収し、再び紙として生まれ変わらせた再生紙から生まれたゴミ箱。耐熱性・耐久性に優れた特殊機能紙ならではの、しなやかで革のような質感を生かしたえんとつ型のフォルムが、インテリアに自然となじみながら、次の循環の入り口になることを目指してつくられている。
https://kamika-official.com

Photo by Teo Josserand
NAO IWAMATSU|岩松 直明
東京を拠点に活動するインダストリアルデザイナー。“Narrative Minimalism|語りかけるミニマリズム”をテーマに掲げ、機能的でありながら、ミニマルなフォルムと明快な構造を探索する過程で詩的な存在感をプロダクトに纏わせることを探索する。日本の伝統文化や現代のものづくりへの問いなどを起点にする、独自のアナロジカルなアプローチを用いて、素材や技術の特性・企業の思想やビジョンを体現するデザインを数多く手がける。京都工芸繊維大学大学院卒業後、大手情報機器メーカーにて、複合機や医療機器、工業用測定機器等の業務用機器プロダクトデザイン・ブランド開発を担当。2020年よりインダストリアルデザイナー・サービスデザイナーとしてTakramにも参画。BtoCからBtoBまで幅広いデザイン領域の経験を持ち、中小企業や町工場との商品開発プロジェクトでは商品企画から量産デザインまでを幅広く手がける。
https://naoiwamatsu.com