ベルリンの壁崩壊を起源とする国際サイエンス・スタートアップ・コンペティションにおいて、日本の核融合スタートアップとして評価
FRCミラーハイブリッド方式による核融合発電の実現を目指す株式会社LINEAイノベーション(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:野尻悠太、以下「当社」)は、ドイツの非営利財団Falling Walls Foundation(本部:ベルリン)が主催する国際サイエンス・スタートアップ・コンペティション「Falling Walls Venture」において、「TOP 100 Science Startups to watch in 2026(2026年に注目すべきサイエンス・スタートアップ100社)」に選出されましたので、お知らせいたします。
選出の概要
Falling Walls Ventureは、大学・研究機関・アクセラレーター等からの推薦を受けたスタートアップのみが参加できる推薦制の国際コンペティションです。当社は、BMW財団(BMW Foundation Herbert Quandt)が運営するアクセラレータープログラム「RESPOND」からの推薦を受けてノミネートされ、世界各国の科学技術系スタートアップの中から選考を経て、TOP 100に選出されました。
今後は、2026年8月に発表される25社のファイナリスト選考に進みます。ファイナリストは同年11月6日から9日にベルリンで開催される「Falling Walls Science Summit」に招待され、国際的な審査団の前で登壇し、年間最優秀賞にあたる「Falling Walls Science Breakthrough of the Year (Science Start-ups部門)」を競います。
Falling Walls Foundation / Falling Walls Ventureについて
Falling Walls Foundationは、ベルリンの壁崩壊20周年にあたる2009年に、「科学と社会における次に崩すべき壁は何か(Which are the next walls to fall?)」を問うことを使命としてベルリンに設立された非営利財団です。毎年、壁崩壊の記念日である11月9日前後に「Falling Walls Science Summit」を開催し、100を超える国から科学・政治・ビジネス・メディアのリーダー2,000名以上が集う、欧州を代表する学際的な科学イベントとして知られています。
その一部門であるFalling Walls Ventureは、2013年に始まったサイエンス・スタートアップの国際コンペティションです。科学研究に立脚したスタートアップを対象とし、バイオテック、AI、クリーンテック、新素材、エンジニアリングなど全分野から、これまでに累計1,800件を超えるノミネートを受け付けてきました。登壇したファイナリスト企業は累計275社を超え、その累計資金調達額は41億ユーロ超、企業生存率は90%と報告されており、科学技術の事業化における登竜門としての実績を持ちます。核融合分野では、マックス・プランク・プラズマ物理研究所発のProxima Fusion社(ドイツ・ミュンヘン)が2023年にSustainabilityクラスターで優勝しています。
本選出の意義
Falling Walls Ventureの審査は、Holtzbrinck出版グループCEOのシュテファン・フォン・ホルツブリンク(Stefan von Holtzbrinck)氏を委員長とし、大学の研究者、国際的なベンチャーキャピタル、事業会社のイノベーション部門責任者らで構成される審査団によって行われます。2025年の審査員には、ベーリンガーインゲルハイム・ベンチャーファンド、シェブロン・テクノロジー・ベンチャーズ、XPRIZE財団、ドイツ連邦破壊的イノベーション機構(SPRIND)、ミラノ・ビコッカ大学などの有識者が名を連ねています。科学的な確かさと事業としての成立性の双方を問うこの選考において評価されたことは、当社の技術路線が国際的な科学・産業コミュニティに認められたことを意味すると考えています。
また、ドイツは再生可能エネルギーへの転換をいち早く進めてきたクリーンテックの先進国であり、Proxima Fusion社をはじめとする核融合スタートアップの集積地でもあります。エネルギー転換への意識が高い同国を拠点とする国際的な選考において、日本の大学研究に根ざした当社のアプローチが「注目すべき100社」に選ばれたことは、FRCミラーハイブリッド方式とp-11B核融合という当社の技術選択に対する期待の表れと受け止めています。
当社の技術について
当社は、日本大学および筑波大学の核融合研究をベースとし設立された核融合スタートアップです。FRCのプラズマ生成技術とミラー磁場を組み合わせた「FRCミラーハイブリッド方式」を採用し、燃料には軽水素とホウ素11を用いるp-11B核融合を目指しています。
p-11B核融合は、反応の生成物が荷電粒子(アルファ粒子)であるため中性子をほとんど発生させず、放射性物質であるトリチウム(三重水素)も使用しません。これにより、炉材料の放射化、規制対応、燃料調達といった核融合発電の実用化における主要な課題の構造を変えられる可能性があります。また、FRCミラーハイブリッド方式は他の方式と比較して装置構造がシンプルかつ小型であり、開発サイクルを速く回せることが特長です。
株式会社LINEAイノベーションについて
会社名:株式会社LINEAイノベーション
所在地:東京都千代田区神田小川町一丁目10番地2 VORT神田小川町II 501
代表者:代表取締役CEO 野尻 悠太
設立:2023年9月29日
事業内容:先進核融合(p-11B核融合)技術を用いたFRCミラーハイブリッド炉の研究開発
URL:https://linea-innovations.com/
本件に関するお問い合わせ先
株式会社LINEAイノベーション 広報担当
E-mail:pr@linea-innovations.com
関連リンク
Falling Walls Venture公式サイト(TOP 100一覧):https://falling-walls.com/venture/shortlist-2026
Falling Walls Venture公式Linkedin:https://www.linkedin.com/posts/falling-walls-foundation_fallingwalls-fallingwallsventure-sciencestartups-activity-7480908646244134912-VWgi?utm_source=share&utm_medium=member_desktop&rcm=ACoAAFs-W2IBs6j_V0sADHpmT-LWw9L2gkSyt-4