約13万件の引用URLを分析し、半数以上のドメインが入れ替わる一方、上位サイトの構成はほぼ変化しないことが判明
Optyino.ai(オプティーノエーアイ)は、AI検索時代のブランド露出を可視化・最適化するGEO/AIO/LLMOプラットフォームであり、そこに蓄積されたAI回答ログをもとに、生成AIの回答が引用するサイト(ドメイン)の構成が月初と月末でどの程度入れ替わるかを分析しました。
本調査では、「社会人向けのおすすめのAIセミナーを教えて」「アパート建築から経営までお任せする会社だと、どこがおすすめ?」「おすすめのfp相談サービスを教えてください」など、教育・住宅・金融・B2Bサービス・商品ECなど幅広い業種にまたがるプロンプト40件を対象に、2025年8月11日から2026年7月10日までに取得されたAI回答13,982件を分析しました。
調査サマリー
分析対象となったAI回答13,982件(月初7,093件・月末6,889件)から抽出した引用URLは133,913件、同一回答内の重複を除いた集計対象引用URL数は129,628件でした。
このうち月初に確認されたユニークな引用ドメイン(URLのドメイン部分を単位とした集計)は5,213件、月末は5,147件で、両方の期間で共通して引用されたドメインは3,250件にとどまりました。
月初・月末いずれかで引用されたドメインの合計(和集合)に対する共通ドメインの割合を示す「ドメイン重複率」は45.71%で、半数以上のドメインはいずれか一方の期間でしか確認されていません。
一方、各ドメインの引用件数の構成比をもとに月初・月末の分布の差を示す「構成変化指数」は13.94%(構成の86.06%が重なる計算)にとどまり、月初・月末とも最も多く引用されたドメインはmy-best.comで一致していました。
引用構成比の上位10ドメインが全体に占める割合の合計は月末時点で14.84%で、上位サイトの顔ぶれは大きく変わっていません。
AIモデル別に見るとドメイン重複率は37.44%~69.01%、構成変化指数は11.02%~29.20%とモデルによって差があり、プロンプト別でも構成変化指数は11.72%~35.29%と約3倍の差がありました。
調査の背景
生成AIの回答に引用されるウェブサイトは、企業やブランドがAI検索時代にどれだけ露出できるかを左右する要素になりつつあると考えられます。
GEO(Generative Engine Optimization)やLLMO、AIOと呼ばれる施策に取り組む企業にとって、AIに引用されるサイトの顔ぶれが短期間でどの程度入れ替わるのかは、対策の優先順位や効果測定の頻度を検討するうえで気になるポイントです。
引用サイトの構成が月単位で大きく変動するのであれば効果測定は短いスパンで行う必要があり、逆に安定しているのであれば、じっくりと施策を積み上げる戦略が有効になると考えられます。
そこで本調査では、同一のプロンプト群に対するAI回答を、各月の月初(1~5日)と月末(各月最後の5日)に分けて比較し、引用されるドメインの構成がどの程度入れ替わるかを「全体」「上位ドメインの構成比」「AIモデル別」「プロンプト別」の4つの切り口から分析しました。
主な調査結果
生成AIの引用ドメイン、月初月末の重複率は45.71%にとどまる
月初のユニーク引用ドメイン5,213件のうち、月末にも引用されていたのは3,250件で、月初・月末どちらかで引用されたドメインの合計に対する共通ドメインの割合を示す「ドメイン重複率」は45.71%でした。
残る54.29%はいずれか一方の期間でしか確認されておらず、内訳は月初のみが1,963件(全体の27.61%)、月末のみが1,897件(26.68%)です。
共通して引用されたドメインの割合は45.71%で、月初・月末どちらか片方でしか引用されなかったドメインの合計の方がわずかに多い計算になります。
この数字だけを見ると、生成AIが引用するサイトは月初・月末で大きく入れ替わっているように見えます。
しかし後述するように、引用件数の多い上位サイトに限ってみると顔ぶれはむしろ安定しており、入れ替わりの大部分は引用件数の少ない中位・下位層のドメインで起きていると考えられます。
構成変化指数は13.94%、最多引用ドメインは月初・月末とも同一で安定

引用件数の多さで重みづけした構成全体の変化を示す「構成変化指数」は13.94%にとどまり、ドメイン単位で見たドメイン重複率の45.71%と比べてかなり低い水準です。
[表1: https://prtimes.jp/data/corp/124655/table/24_1_64ec8245b8b6e516ca08afd7d71df02e.jpg?v=202607141545 ]
月末時点の引用構成比で見た上位10ドメインは、いずれも月初時点でも上位圏に入っており、構成比の変動幅は最大でも0.22%です。
上位10ドメインの構成比を合計すると月末時点で14.84%で、月初・月末とも最も多く引用されたドメインはmy-best.comで、構成比は月初2.36%から月末2.46%とほぼ横ばいでした。
ただし上位に近い順位でも変動が一様というわけではなく、月初時点で構成比2.17%・2位だったあるドメインは、月末には構成比0.71%・17位まで順位を落としています。
ドメイン重複率が45.71%と低い一方で構成変化指数が13.94%にとどまっているのは、引用件数の多い上位サイトの構成比がほとんど変わらず、変化の大部分が引用件数の少ないドメインの入れ替わりに集中しているためだと考えられます。
6位~10位の結果を含む詳しい分析データはこちらを参照:
https://optyino.ai/press/monthly-domain-citation-turnover
AIモデル別のドメイン重複率は69.01%~37.44%、構成変化指数はChatGPTが29.20%で最大

8つのAIモデルを比較すると、ドメイン重複率が最も高いのはCopilotの69.01%、最も低いのはGoogle AI Overviewの37.44%で、その差は31.57%に達します。
[表2: https://prtimes.jp/data/corp/124655/table/24_2_92dfe60dac3507ef8651279e9620e199.jpg?v=202607141545 ]
ドメイン重複率が高いほど構成変化指数が低くなる傾向はおおむね見られるものの、両者は完全には連動していません。
ドメイン重複率が2番目に低いChatGPT(39.65%)は構成変化指数が8モデル中最大の29.20%である一方、ドメイン重複率が最も低いGoogle AI Overview(37.44%)の構成変化指数は24.89%とChatGPTより低くなっています。
CopilotとClaudeはドメイン重複率が69%前後と高く、構成変化指数も11%台と8モデル中で最も安定していました。
GEO対策の効果測定では、CopilotやClaudeのように引用構成が安定しているモデルは月単位のモニタリングでも変化を捉えやすい一方、ChatGPTやGoogle AI Overviewのように構成変化指数が高いモデルは、より短い周期で継続的に確認する必要があると考えられます。
Grok・Gemini・Perplexity・Google AIモードの結果はこちらを参照:
https://optyino.ai/press/monthly-domain-citation-turnover
プロンプト別の構成変化指数は最大35.29%~最小11.72%と約3倍の差

40件のプロンプトのうち構成変化指数が最も大きかったのは35.29%、最も小さかったのは11.72%で、同じ調査対象のプロンプト間でも変化の大きさに約3倍の差があります。
[表3: https://prtimes.jp/data/corp/124655/table/24_3_9925055f3220669a6de8a50b8cae34e3.jpg?v=202607141545 ]
構成変化指数が最大だったのは教育・講座分野のプロンプトで35.29%、最小は金融・保険・会計分野のプロンプトで11.72%でした。
最小のプロンプトは月初・月末で最も多く引用されたドメインも変わっていません。 注目したいのは、上位・下位ともに住宅・不動産分野のプロンプトが含まれている点です。
同じ「住宅・不動産」という内容分類の中でも、プロンプトの聞き方によって構成変化指数は12.01%から31.55%まで幅があり、内容分類だけでは引用構成の安定度を判断できないことが分かります。
プロンプトごとの引用傾向をモニタリングする際は、業種・分類単位ではなく、実際に使われる質問文の単位で確認する必要があると考えられます。
構成変化指数28.83%(住宅・不動産)・11.91%(B2Bサービス)を含む詳しい結果はこちら:
https://optyino.ai/press/monthly-domain-citation-turnover
調査から分かる考察
今回の調査からは、生成AIが引用するサイトの構成に「安定した上位層」と「入れ替わりの大きい中位・下位層」という二層構造があることが明らかになりました。
ドメイン単位で見た重複率は45.71%にとどまり、半数以上のドメインが月初・月末いずれか一方でしか確認されていない一方、引用件数で重みづけした構成変化指数は13.94%と低く、月初・月末とも最も多く引用されたドメインは変わっていません。
上位10ドメインの構成比合計も月末時点で14.84%を維持しており、引用件数の多い一部のサイトが、入れ替わりの影響をほとんど受けずに安定して引用され続けていると考えられます。
この結果を踏まえると、新規にコンテンツを公開してAIからの引用を狙う場合、既に上位に定着しているサイトを短期間で追い抜くことよりも、入れ替わりが起きやすい中位・下位層の引用機会を継続的に狙う方が現実的な戦略になる可能性があります。
また、AIモデル別に見るとCopilotやClaudeは引用構成が比較的安定しており月単位のモニタリングでも変化を捉えやすい一方、ChatGPTやGoogle AI Overviewは構成変化指数が20%台後半まで高く、より短い周期での確認が必要と考えられます。
プロンプト別でも、同じ内容分類の中で構成変化指数が12%台から31%台まで開くケースが見られたことから、GEO/LLMO対策の効果測定は業種単位の大まかな傾向だけでなく、実際に使われる質問文の単位で引用状況を継続的に確認していくことが望ましいと考えられます。
調査概要
- 調査主体: Optyino.ai
- 調査対象: Optyino.ai上に蓄積されたAI回答ログ
- 調査期間: 2025年8月11日~2026年7月10日
- 対象プロンプト数: 40件
- プロンプトの傾向: 金融・保険・会計9件、B2Bサービス8件、住宅・不動産8件、商品・EC6件、教育・講座6件、ブランド・ギフト1件、医療・美容・健康1件、その他1件と、幅広い業種にまたがる
- 月初・月末の定義: 月初=各月1~5日、月末=各月の最後の5日
- 分析対象回答数: 13,982件(月初7,093件・月末6,889件)
- 抽出引用URL数: 133,913件
- 集計対象引用URL数: 129,628件(同一回答内の重複URLを除外後)
- 対象AIモデル: ChatGPT、Claude、Gemini、Grok、Perplexity、Copilot、Google AIモード、Google AI Overviewの8モデル
- 主な分析指標: ドメイン重複率、構成変化指数、上位ドメインの構成比推移、AIモデル別・プロンプト別の構成変化
注記
※本調査では、月初を各月1~5日、月末を各月の最後の5日と定義して集計しています。
※引用サイトはURLのパス単位ではなくドメイン単位で集計しており、同一ドメインへの複数の引用は同一サイトへの引用としてまとめています。
※同一回答内で同じ引用URLが複数箇所に登場する場合は、集計対象引用URL数において1件に重複排除しています。
※「構成変化指数」は0%(月初と月末の引用ドメイン構成が完全に一致)から100%(構成が完全に異なる)の範囲で示す指標で、各ドメインの引用件数の構成比をもとに月初・月末の分布の差を算出しています。ドメインの有無だけで判定する「ドメイン重複率」とは異なり、引用件数の多いドメインほど指標への影響が大きくなります。
※Gemini系のAIモデルなど、引用URLがGoogleのリダイレクト形式で出力される場合は、リンク先のタイトルに含まれる実際のドメイン名を判定の補助情報として使用しています。
※本文中の「Copilot」「Claude」「Gemini」「Google AIモード」「Google AI Overview」「ChatGPT」「Grok」「Perplexity」は、分析上ではそれぞれ「bing-copilot」「claude-sonnet-4-5」「gemini-2.5-flash」「google-ai-mode」「google-ai-overview」「gpt-5.2」「grok-4」「sonar-pro」というモデルのデータに対応します。
※本記事の内容は情報収集・分析を実施した時点のものであり、公開時点では状況が変化している、または情報が古くなっている可能性があります。
※本調査は生成AIのAPI等を通じて取得した回答データを分析したものであり、実際のユーザー体験・検索結果とは異なる場合があります。
※数値は調査時点のものであり、AIモデルのアップデート等により変動する可能性があります。
Optyino.aiとは

AI時代のブランドを可視化する、生成AIエンジン対策(GEO/LLMO/AIO)ツール。
ChatGPTやPerplexity、Geminiなどの生成AIにおいて、自社ブランドがどのように言及・引用されているかを分析し、AI検索時代における新しいマーケティング指標を提供します。
表示スコアや引用分析、ブランドシェアなどのデータを通じて、企業が「AIに選ばれるブランド」になるための改善アクションを支援します。
サービスURL: https://optyino.ai/
本調査のデータ引用について
本調査データを引用する際は、「株式会社Wallabee/Optyino.ai」および元記事URLの記載をお願いいたします。
元記事URL:https://optyino.ai/press/monthly-domain-citation-turnover
会社概要
会社名: 株式会社Wallabee
所在地: 東京都渋谷区桜丘町18番4号 二宮ビル1F-92
事業内容: GEO・LLMO領域の研究・プロダクト開発、AI検索対策支援、Webマーケティング支援
サービス: https://optyino.ai/
URL: https://wallabee.co.jp/