株式会社ako代表の楠橋明生氏が土屋のCMOに就任
介護のトータルケアカンパニーとして全国47都道府県で障害をお持ちの方や高齢者に対して介護サービスを展開する株式会社土屋(本社:岡山県井原市)は、このたび、新たな最高マーケティング責任者(CMO)に株式会社ako代表の楠橋明生氏を迎え入れました。土屋において、20代のCxOを登用するのは初めての事例となります。
土屋では、創業期から現在まで広報・PRの領域で楠橋氏のサポートを受けていますが、今後は、楠橋氏との取り組みをさらに加速するため、本発表に至りました。
■楠橋 明生(くすはし あきお)/株式会社ako 代表取締役
1996年生まれ。自動車業界でのセールス職を経て都内のメディア・PR関連の会社でプランナー業務に従事。2019年に独立し2021年に法人化し現在の会社を設立。2022-2023年はアメリカ・ニューヨークでPRの修行を行う。様々な課題や社会課題に対して、自分・自分たちの会社にしかできないこと、自分・自分たちの会社だからこそできることを徹底的に考え抜き、世の中に対するアプローチを行っている。
■楠橋明生氏のコメント
土屋との出会いは約3年半前。当時、創業から間もない土屋を、現在でもお世話になっている方から紹介いただき、業務委託として広報・PR領域のサポートを行ってまいりました。
土屋の主な事業のひとつである重度訪問介護は、重度の障害をお持ちの方や難病を抱える方が、住み慣れた自宅で24時間365日の介護を受けながら、自分らしく暮らすことができる公的なサービスです。このサービスを通じて、これまで住む場所を選ぶことすら困難だった多くの方が、在宅で安心して暮らせるようになりました。
しかし、重度訪問介護の利用には様々な課題があります。例えば、地域によってはヘルパーが不足していたり、サービス内容に差があったりするため、サービスを利用できない人がいるという問題があります。また、サービスの存在自体を知らない、あるいは誤解しているために、利用を諦めている人も少なくありません。
私がこれまで携わってきた業務では特に前者の課題を解決するため、情報発信や調査を行ってきました。
そして昨年、この問題解決に向けて大きな転機となる出来事がありました。24時間介護を必要とするも、自治体の判断で、必要な時間数未満の介護しか受けられていなかった千葉県の男性が自治体の判断を不服として裁判を起こし、勝訴したのです。この判決は重度訪問介護の利用の権利を保障する上で、非常に重要な意味を持ちます。
このように大きな転機を迎えた一方で、新たな課題にも気付かされました。それは重度訪問介護のサービスを知らないために、サービスを利用できない人がいるという事実です。
例えばALSなどの難病の当事者は、病状が進行するにつれて人工呼吸器を装着するか・しないかの難しい選択を迫られることがあります。実際に先日、難病の当事者で土屋のクライアントの方からいただいた手紙にこんなことが書かれていました。
「呼吸器をつけたら24時間の介護が必要になりますがどうしますかとケアマネさんから聞かれ、24時間介護してくれる人もなく、施設に行くか、呼吸器を付けずに死を待つしかありませんでした」。当時、この方も、周囲の方々も重度訪問介護の存在を知らなかったのです。その後、この方はたまたま病院で、重度訪問介護の存在を知り、現在は人工呼吸器を付けて自宅で24時間の介護を受けています。
マーケティングでは「認知」が重要とよく言われますが、介護の分野ではそれが人の生死にかかわる重大な問題となることがあります。
現在、土屋は「オールハッピーの社会の実現のために 永続するトータルケアカンパニーへと進化する」というビジョンのもと、障害福祉だけでなく、高齢福祉、そして児童福祉と様々なケアサービスを提供しています。今後、私はCMOとして「知らなかった」ことで生まれる不平等や格差をなくし、誰もが安心して暮らせる社会の実現を目指していきます。
■株式会社土屋代表取締役CEO コメント
私たちのビジョンである『オールハッピーの社会の実現のために 永続するトータルケアカンパニーへと進化する』を達成するためには、組織の多様化が不可欠です。私は組織における「ファミリー」「プロパー」「外部のプロ」それぞれの働きが組織の永続の鍵を握っていると考えています。その中で今回は外部のプロ人材として楠橋さんをCMOに迎え入れました。今後も、社内外から優秀な人材を積極的に登用し、永続的な成長を目指します。
■株式会社土屋について
株式会社土屋は、高齢者や障がい者の方々がより良い生活を送るための介護サービスを提供し、また、さまざまな社会的ニーズに応えるための事業を展開するトータルケアカンパニーです。豊富な経験と知識を持つ介護のプロフェッショナルが集まり、一人ひとりに合わせたサポートを提供しています。私たちは、クライアントのニーズに応え、常に質の高いサービスを提供することで、クライアントの生活を豊かにすることを目指しています。そして、温かい対応と親身なサポートで、安心して暮らせる環境を提供しています。
<会社概要>
・会社名 :株式会社土屋
・所在地 :岡山県井原市井原町192-2 久安セントラルビル2F
・代表取締役:高浜 敏之
・HP :https://tcy.co.jp/
・従業員数 :2,330名
・設立 :2020年8月
・事業内容 :
- 障害福祉サービス事業及び地域生活支援事業
- 介護保険法に基づく居宅サービス事業
- 講演会及び講習会等の企画・開催及び運営事業、研修事業、訪問看護