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株式会社福島中央テレビ

福島中央テレビ制作ドキュメンタリー《「CHAOS」~無法地帯の強者と弱者~》が第 63 回ギャラクシー賞テレビ部門に入賞

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 この度、放送文化の向上に貢献した番組や個人・団体を表彰する「ギャラクシー賞」(放送批評懇談会)2025年度テレビ部門において、福島中央テレビ制作のドキュメンタリー《「CHAOS」~無法地帯の強者と弱者~》が入賞作品に選ばれました。
 本ドキュメンタリーでは、福島中央テレビが記録し続けてきた膨大な取材映像と、当時の官邸幹部、東電関係者、避難の最前線にいた当事者たちの新証言を、分単位の時系列で徹底的に検証。当時の証言から、危機管理の脆弱性と現代日本が抱える本質的な課題を再考しています。
 第63回ギャラクシー賞テレビ部門入賞作品は上期(2025年4月~9月、10月選考)の7本、下期(2025年10月~2026年3月、4月選考)の7本の計14本。14本の作品の中から、2026年6月1日に行われる贈賞式において、大賞、優秀賞、選奨が選出されます。

- 番組概要

番組名:「CHAOS」~無法地帯の強者と弱者~
放送日:2025年12月29日(月)24:59~25:59
制作:福島中央テレビ
プロデューサー:丸敦也(福島中央テレビ 報道局 局長)
ディレクター:岳野高弘(福島中央テレビ 報道局 報道部 部長)
ナレーター:大橋聡子(福島中央テレビアナウンサー)

- 番組内容

 2011 年3 月11 日、福島第一原発事故。あの日、現場で何が起き、誰が翻弄されたのか。本番組は、福島中央テレビが15 年間記録し続けた膨大な未公開映像と、当時の官邸幹部、東京電力関係者、そして避難の最前線にいた当事者たちの新証言を分単位の時系列で突き合わせ、国家の秩序が崩壊した「無法地帯」の真実を再構成する。
 番組の柱となるのは、情報の断絶が引き起こした凄惨な「混沌(CHAOS)」である。原発内部では全電源喪失によりメルトダウンが進行し、作業員が暗闇の中で決死の収束作業にあたる一方、官邸や東電本店では正確な情報が共有されず、迷走を続けていた。
 今回明かされる証言からは、巨大システムを運用する側の無防備さが露呈する。「1 号機は冷却中」という誤報を信じ込み、水素爆発の予測さえ否定し続けた専門家たち。そして、事態が手に負えなくなると「現場からの撤退」を画策する東電本店。当時の菅総理が東電本店に乗り込み、ハラスメントに近い怒号で撤退を阻止しようとした背景には、法理もシステムも機能しない中で「個人の意志」に頼らざるを得なかった国家の限界があった。その混乱のしわ寄せは、常に最も情報の届かない「弱者」へと向けられた。原発からわずか23 キロ離れた南相馬市の病院で帝王切開手術を待っていた妊婦。避難指示の混乱で、彼女は「放射能は目に見えない」という恐怖に直面する。また、高齢者施設では「寝たきりの入居者をどこへ運べばいいのか」という問いに対し、行政は「分かりません」と回答。一般市民の避難が優先される一方で、高齢者施設や障がい者は後回しにされ、11 時間に及ぶ過酷な移動の末に、避難者の3 割が命を落とすという「静かな虐殺」が起きていた。さらに、東電会長が総理に対し「子会社にやらせます」と言い放ち、自衛隊に原子炉の管理まで丸投げしようとした衝撃の事実を検証。15 年経った今、再稼働の議論が進む裏側で、元内閣危機管理官は「人間は学びが足りないから同じ轍を踏む」と告白する。
 番組は、15 歳の誕生日を迎えるあの日生まれた少年を見つめながら、混沌という魔物を制御する術を持たぬ現代社会に対し、「再び原発が暴走した時、誰が命をかけて止めるのか」という未解決の問いを突きつける。

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