ほめることは相手のためになるだけでなく、自分の心にも返ってくる。考え方が柔軟になる、人間関係がよくなる、自分磨きになる、悪い感情がなくなる、とほめるといいことだらけ!

「情けは人のためならず」ということわざがあります。これは、情けをかけると、それが巡り巡って自分に返ってくるということ。こう考えますと「ほめは人のためならず」とも言い換えることもできます。というのは、ほめたら自分の方に返ってくる。ほめることは世界の潤滑油になるのです。
私はほめるということを覚えてから、ずいぶんと人間関係のストレスが減ってきました。しかし、最初からほめることがうまかったわけではなくて練習したのですが、それは職業的な要請によるものです。
長年、明治大学で教壇に立った経験から教師というものは「生徒をほめて伸ばす」ということを要求される職業だということがわかりました。ひとりひとりに対してほめコメントを言っているうちに、少しクセになってきて、他の仕事場であるテレビ局や講演会などで、いろいろな人に向かって、ほめるということを習慣にしていきました。そうしたら、ずいぶんストレスが減ってきたのです。
「ほめるは人のためならず」というのは、巡り巡ってというだけでなく、自分のためにもなると思いました。自分の中の悪いものを消していく毒消しみたいなもの。
コンプレックスみたいな競争心、自分の方が劣っているのかも?という劣等感コンプレックス的なものから一気に解放されるのです。ほめてしまうと、むしろそういうコンプレックスが減っていくのです。
みなさんもいろいろな人をほめてほめてほめまくって下さい!ほめられた方も気持ちよくほめた方も気持ちよくなる、最高の人間関係構築法です。
ほめ上手になるためのポイント
・ほめる意思をかためよう~ほめられたいは子どもの人生、ほめたいは大人の人生~
・ほめるには悪い感情の毒消し作用がある~悪い感情が芽生えたら「いいね!」とほめよう~
・体をほぐして感じをよくする~不機嫌な体から上機嫌な体に転換させる~
・ほめるのは技であり習慣~ほめることは一種の技、そして技は習慣~
・ほめる力はコミュニケーションの技~ナチュラルにほめ人間関係を維持~
・お互いにほめ合う~ほめ合うのが一番いい関係!お互いにポジティブな言葉を伝える~
・挨拶にほめ言葉を入れる~今日も素敵ですね、この一言で一日中良い気分に~
・下手なものこそほめる~いいところを見つけてほめる、絶対にウソはダメ!~
・いつ言われてもうれしいのがほめ言葉~一切他人と比較しない「細部拡大方式」がいい~
・感謝の気持ちを口にしよう~ふと心に湧いてきた感謝の言葉を素直に口にしよう~
<書籍情報>
書名:ほめるは人のためならず
著者:齋藤孝
発行:辰巳出版
発売日:2026年1月23日
定価:1,650円(本体1,500円+税)
体裁:四六判/208ページ
ISBNコード:978-4-7778-3244-6
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<著者について>
齋藤孝
教育学者、著作家、明治大学文学部教授。
1960年静岡生まれ。東京大学法学部卒。同大学院教育学研究科博士課程等を経て現職。
著書「声に出して読みたい日本語」(草思社)で毎日出版文化特別賞を受賞し、シリーズ260万部のベストセラーとなり日本語ブームをつくった。他にも「読書力」「コミュニケーション力」(岩波書店)、「質問力」「現代語訳 学問のすすめ」(筑摩書房)、「雑談力が上がる話し方」(ダイヤモンド社)、「大人の語彙力ノート」(SBクリエイティブ)等多数。著者累計出版部数は1000万部を超える。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。日本テレビ系「ZIP!」、フジテレビ系「全力!脱力タイムズ」等テレビ出演多数。