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公益財団法人日本ユニセフ協会

フィジー・サイクロン被害から1カ月 水の確保や教育復旧への取り組み続く 【プレスリリース】

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3/16付ユニセフ情勢レポート

※本信はユニセフ本部が発信した情報をもとに、日本ユニセフ協会が編集・翻訳したものです。
※本信の原文は、http://j.mp/22nRKZZよりご覧いただけます。

【2016年3月16日 スバ(フィジー)発】
現地被害状況

被災者数:約35万人(人口の40%)、そのうち子どもは12万人
死者数:確認されている死者数は44人
家屋被害:約2万8,000軒が損壊
教育施設被害: 497の小中学校(全学校数の55%)が損壊し、8万5,972人の生徒に影響。また、251の幼稚園(全園数の30%)も被災し、4,100人以上の幼児に影響
保健施設被害: ワクチン用の補正設備を備えた保健センター60カ所以上が深刻な被害

サイクロン「ウィンストン」の上陸からまもなく1カ月になる被災地では、3/16現在、避難所が運営されているのは西部と東部の2つの地区だけになっています。しかし、2万8,000もの家屋が被害を受け、多くの住民は親戚宅などに身を寄せています。フィジーでは、サイクロン被害の前からエルニーニョ現象の影響で降水量が少なく、水の確保が難しい状況だったことも影響し、引き続き安全な水のニーズは高く、給水車による水の提供が続いています。教育関連の物資も不足しています。

ユニセフはサイクロン被災地での支援活動に必要な資金として、710万米ドルを国際社会に要請していますが、現在確保できている資金はそのおよそ60%です。

ユニセフの支援活動
<教育>

5,800人以上の子どもたちが、ユニセフが提供する仮設教室用テントで授業を再開しました。また、約5,000人の生徒に学用品入り通学バッグを提供しました。

<水と衛生>

ユニセフが支援した水・衛生に関する物資は、およそ1万5,000人の被災者に配布されました。また、被災した給水施設の復旧や物資の配布や監視についての技術的支援においてもフィジー保健・医療省を支援しています。

<保健・栄養>

3/15までに、6カ月~59カ月の乳幼児4万人分のビタミンA(8万3,000錠)、子ども1万人分の微量栄養素パウダーなどの栄養支援物資を届け、来週以降コロやオバラウ島などで配布される予定です。
オーストラリア政府からの拠出などを財源に、ワクチンの保冷設備の復旧を急ぐとともに、はしかや風疹のワクチンの調達を行っています。

<開発コミュニケーション>

特に保健・栄養分野と緊密に連携しながら、ラジオCMなどを通じて、水や食べ物の安全や母乳育児を含む子どもの栄養、ごみ処理、蚊を増やさないようにする方法、心理社会的支援などの情報を被災者に対して提供しています。
心理社会的ケアを担うスタッフへのガイドブックの配布、手洗いポスターや水の安全に関するリーフレットの配布なども進めています。

* * *

■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(http://www.unicef.org/
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (http://www.unicef.or.jp/

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