2026年8月9日(日)富良野演劇工場
ドラマ音楽を手掛けたさだまさし、螢役の中嶋朋子、ドラマの大ファン、ますだおかだ増田が出演。さらに、脚本を手掛けた倉本聰が朗読でサプライズ登場!会場は熱い感動と涙に包まれた

自ら手掛けた劇伴を演奏するさだまさし
トークでは撮影秘話やドラマへの思いもたっぷり ますだおかだ増田 中嶋朋子 さだまさし(左から)

「黒板五郎の遺言」を朗読する脚本家 倉本聰
1981年にフジテレビ系で放送が開始された、ドラマ史に残る不朽の名作「北の国から」。 田中邦衛演じる黒板五郎とその子供、純(吉岡秀隆)、螢(中嶋朋子)の家族が、北海道、富良野の大自然を舞台に繰り広げる小さな家族の愛の物語は、人間的な魅力あふれる多彩な登場人物と、心に残る数々の名場面で当時圧倒的な支持を受け、連続ドラマ24回の放送後も、1983年に放送された『’83冬』から『2002遺言』まで、8本のスペシャル版が放送された。今も北海道、富良野市のロケ地には数多くの人が訪れている不朽の名作だ。
8月9日(日)にこのドラマの舞台となった富良野市の「富良野演劇工場」でドラマ放送開始45周年を記念する「北の国からスペシャルコンサート」が開催された。
ハミングだけで歌われる、誰もが知るメインテーマ「北の国から-遙かなる大地より」のみならずほぼ
全ての劇伴を作曲したさだまさしが、当時の録音にも参加したメンバーを含むトップミュージシャン5人と出演。更に螢を演じた中嶋朋子、ドラマが大好きで全てのロケ地を巡るなど、「北の国から」愛に
溢れるますだおかだ増田が出演するとあって、わずか320席の客席は販売開始1時間で完売と
なった。最後列に座っても間近にステージを感じられる劇場内には、開演を待ち望む観客たちの
熱気が溢れ、異様な緊張感に包まれた。
拍手の中、ミュージシャンとさだまさしが登場。すぐに会場内は暗転した。すると暗闇の中から、吉岡秀隆演じる幼い純の声が聞こえてくる。「電気のスイッチどこですかー」。富良野で住む家に電気が通じていないことを知り、純が衝撃を受けるシーン。その音声だけが暗闇の中から流れてくる。
田中邦衛演じる五郎の懐かしい声が「夜になったらどうするの」と叫ぶ純に「夜になったら眠るンです」と語りかける。観客は一気に「北の国から」の世界に引きずり込まれていった。
さだまさし率いる「北の国から スペシャルバンド」によるメインテーマ「遙かなる大地より」が
奏でられると、ステージはゆっくりと明転。背景のスクリーンには美しい富良野の自然とドラマの
シーンが映し出される。開始からわずか数分、既に客席からはすすり泣く声も聞こえている。
観客を引き込む演出も見事だが、当時の視聴者にトラウマにも近い衝撃を与え、多くの感動を届けて
きたこのドラマのパワーを改めて感じた。そういう筆者も既に落涙しながら音と映像の世界に
浸っていた。1曲目のメインテーマはギターのみで、あのハミングは無し。続けて子供時代の純の
映像と共に「純のテーマ」が、さだのバイオリン演奏を中心に届けられた。
曲が終わると今回初めてのMC。
さだが挨拶と共に「日本人が大好きな『北の国から』放送開始45周年になります」とまずは節目の年を迎えたことを伝えると「メインテーマ いつ歌うかなあと思ってたでしょ?(僕が)歌ったら今日は終わりですから」と会場を和ませた。続けて今日のゲスト、ますだおかだ増田を紹介するくだりでは「(北の国からファンには)マニアすぎて気持ち悪いくらいの人がいる」と笑いを誘いつつ、増田を呼び込んだ。増田は、主人公黒板五郎のいでたちそのままに、ジャンパーにニット帽で登場。「(富良野に来る時の)正装です!」と言ったものの「8月にこの格好は暑いです」と笑った。
第1部では、増田とのトークを交えながら「螢のテーマ」「都会のテーマ」など、ドラマを彩った名曲を演奏した。
休憩を挟んでの第2部では、螢を演じた中嶋朋子を迎えて3人でのトークショーも行われ、当時の撮影秘話や、ドラマへの思いなどがたっぷりと語られた。
トークショーの後、シリーズの最終作となる「北の国から 2002遺言」のラストシーン。
黒板五郎が富良野駅のホームで螢と孫の快と別れる感動的な映像が流れた。直後会場が完全に暗転。
客席にわずかなざわめきが起こると、静かな、しかし力強い声で朗読が始まった。
「純、螢 俺にはお前らに遺してやるものが何もない…」「北の国から 2002遺言」の中で五郎が純と螢に遺した遺言だ。舞台の上手に灯りがスッと入ると、そこには車いすに座って朗読をする脚本家、
倉本聰の姿があった。今年91歳の倉本聰の声が会場に広がる。黒板五郎の遺言が、作者である倉本聰自身によって朗読されるという誰もが予想していなかったサプライズ。会場のあちこちから、これまでよりもずっと大きいすすり泣きの声が聞こえてくる。倉本聰が黒板五郎そのものであるようにも
思えた。朗読が終わると再びステージは暗転、会場からは鳴りやまない大拍手が送られていた。
最後は、メインテーマの「遙かなる大地より」を今度はハミング入りで披露。
会場全体での大合唱となってこの感動的なコンサートは幕を閉じた。
ドラマの聖地で行われた奇跡のような公演。単に懐かしいというだけではなく、45年という月日を感じさせないこのドラマのメッセージを観客一人一人が改めて感じたに違いない。映像も圧倒的で、ドラマを作り支えてきたスタッフや地元の方々の熱意と努力にも思いを馳せた。
手を伸ばせばステージに届きそうな距離でこの公演を見られたのは、これも奇跡かもしれない。
この公演の模様は、8月21日(金)12:00から、FOD、PIA LIVE STREAM、Streaming+、カンフェティ ストリーミングシアターで配信することが決定している。
会場にお越しいただいた方はもちろん、残念ながらご来場いただけなかった方も、ぜひ配信で本公演をお楽しみいただきたい。
■公演概要
【公演名】 「北の国から スペシャルコンサート」
【日時】 2026年8月9日(日)開場 16:00 開演16:30
【会場】 富良野演劇工場(北海道富良野市中御料)
【出演・音楽監督】 さだまさし
【音楽監督】 渡辺俊幸
【演奏】 北の国からスペシャルバンド
倉田信雄(Pf)田代 耕一郎(Gt)平石カツミ(B)徳澤青弦(Vc) 藤堂昌彦(Vn)
【ゲスト】 ますだおかだ増田
【スペシャルゲスト】中嶋朋子
【朗読】 倉本聰
【主催】 UHB北海道文化放送/フジテレビジョン/サンライズプロモーション
【制作】 PLoT/サンライズプロモーション
【特別協力】 倉本聰
【協力】 一般財団法人倉本財団/NPO法人 ふらの演劇工房/一般社団法人 ふらの観光協会/
F.C.S.(フラノ・クリエイティブ・シンジケート)
■配信概要
・FOD
【配信期間】8月21日(金)12:00~ 8月30日(日)23:59
【チケット販売期間】7月16日(木)17:00 ~ 8月30日(日)21:00
【販売価格】4,500円(税込)、4,091コイン
※コース会員の方はコインでの購入となります。
【配信ページ】https://fod.fujitv.co.jp/ppv/8522/
・ぴあ(PIA LIVE STREAM)
【配信期間】8月21日(金)12:00~ 8月30日(日)23:59
【チケット販売期間】8月14日(金)10:00 ~ 8月30日(日)21:00
【販売価格】4,500円(税込)
【配信ページ】https://w.pia.jp/t/kitanokunikara/
・イープラス(Streaming+)
【配信期間】8月22日(土)12:00 ~ 8月28日(金)23:59
【チケット販売期間】8月22日(土)12:00~ 8月28日(金)21:00
【販売価格】4,500円(税込)
【配信ページ】https://eplus.jp/kitanokunikara-st/
・カンフェティ ストリーミングシアター
【配信期間】8月21日(金)12:00 ~ 8月30日(日)23:59
【チケット販売期間】8月20日(木)12:00~ 8月30日(日)21:00
【販売価格】4,500円(税込)
【配信ページ】https://confetti-web.com/@/kitanokunikara-concert_streaming
※本配信はライブ配信ではございません。公演を収録した映像となります。
※配信サイトによりチケット販売期間および配信期間が異なりますのでご注意ください。