白鶴美術館では9月23日(木)~12月12日(日)の期間、「2021年秋季展覧会」を開催する。
白鶴美術館は、中国青銅器の所蔵館として世界的に知られている。今回、本館では「中国青銅器―円(えん)と方(ほう)の協調美―」と題し、「円(まる)」と「方(四角)」という造形の基本要素に着目して40点余りの青銅器を展示。その汎用性ある造形美と制作背景の関わりについて紹介する。
また、絨毯専門の美術館である新館では、「アナトリア・コーカサスの絨毯―多様なメダリオン―」と題し、円(まる)い造形であるメダリオン文様に着目してアナトリアとコーカサスの絨毯計22点を展示。その多様なバリエーションについて紹介する。
主な展示品
展示品の一部を紹介しよう。
重要文化財の「饕餮夔龍文方卣(とうてつきりゅうもんほうゆう)」は、中国・殷(商)時代の物で、世界的に知られる逸品円と方の協調美を示す。
「金象嵌渦雲文敦(きんぞうがんかうんもんたい)」は、中国・戦国時代の物。不可思議な球形の青銅器だ。
「カザック カラチョフ コーカサス」は、1900年頃の物。多様なメダリオン文様を表す優品となっている。
展覧会に伴うイベント
また、会期中には、講演会「製作技術からみた中国青銅器」やワークショップ「クルッと反転! 紙が要のミニ屏風」など、来館者が自由に参加できる各種イベントも多数開催する。詳細は、白鶴美術館公式サイトで確認を。
【本館】「中国青銅器―円(えん)と方(ほう)の協調美―」
【新館】「アナトリア・コーカサスの絨毯―多様なメダリオン―」
■期 間:2021年9月23日(祝・木)~12月12日(日)
■休館日:毎週月曜日 但し、10月11日(月)は開館、10月12日(火)を休館
■時 間:午前10時~午後4時30分(入館は午後4時まで)
■入館料:大人:800円/65歳以上・大学・高校生:500円/中学・小学生:250円 ※団体割引あり
■住 所:神戸市東灘区住吉山手6-1-1