エコロギーはベトナムの大人気ピザレストランであるPizza4P’sの海外初出店舗となるカンボジア店で廃棄される残渣をコオロギの餌として有効活用、再資源化する実証事業を開始した。
実証ではカンボジア店のフードロスである廃棄ピザ生地をエコロギーがカンボジアで生産するコオロギの餌として有効活用。このコオロギの粉末がスパイスとしてトッピングされたピザがPizza4P’sカンボジア店にて商品化された。
実証事業について
エコロギーはフードロスを有用な資源に転換できる雑食性の昆虫コオロギを活用して、カンボジアから資源循環型の食料生産システムの確立を目指している。廃棄物問題が深刻化するカンボジアでゼロウェイストの店舗コンセプトを掲げているのがPizza4P’sカンボジア店だ。
現在、カンボジア店でゼロウェイストを実施するうえで、最も多くの食材ロスが出るのがピザ生地だ。ピザ生地は、発酵不備やトレーニング等で出てしまう廃棄量が多く、カンボジア店の生ごみ全体に占める割合も高いものだ。そこで、エコロギーは廃棄ピザ生地をコオロギの餌として有効活用する実証実験を開始した。
販売商品について
実証実験をもとに生産されたコオロギは独自技術で粉末に加工。このコオロギ粉末がスパイスとしてトッピングされたピザ「Smoked Fish and Egg, served with Cricket spice-Creative reuse waste pizza」がカンボジア店でメニュー化に至った。こちらのピザはサステナブルな新メニューとしてカンボジア店の限定メニューとなる。
エコロギーが作る資源循環の仕組み
エコロギーはカンボジアからコオロギを活用した資源循環型の食料生産システムの確立を目指している。現在、カンボジアの食品工場やレストランなどから廃棄されるフードロスを年間約80t回収し、それらを独自にブレンドしてコオロギ生産の餌を開発している。
同社では、このたびの実証成果を、昆虫コオロギを活用したフードロス削減を目指すモデルとして広く発信し、サステナブルな社会の実現に努めていくという。
気になる人は、「Smoked Fish and Egg, served with Cricket spice-Creative reuse waste pizza」をチェックしてみて。