「フューチャー長門」の協力団体であり、地域内外の交流・滞在人口の増加を目指す「むかつ国で遊ぼう協議会」は、10月22日(土)、山口県長門市油谷向津具下の楊貴妃の里にて「楊貴妃炎の祭典」を開催する。
今年で10回目となる「楊貴妃炎の祭典」
第10回目となる今年の「楊貴妃炎の祭典」では、日本古来の山岳信仰などが複雑に混り、成立した修行の一つであり、火をつけた薪の上を歩く「火渡り神事」の修行を体験できる。
ほかにも、地域小学生による伝統芸能である油谷太鼓の演奏や、地域の飲食店の屋台も出店され、地域住民だけではなく域外から多くの来場が見込まれている。
地域活性のために始まったお祭り
「楊貴妃炎の祭典」は、過疎化・高齢化に歯止めのかからない日本海に面した限界集落である向津具半島で、地域活性のためには、地域内外の交流や滞在人口の増加が不可欠であるとの考えから、江戸時代よりこの地で行われてきたとされる火渡りと、この地に眠るとされる楊貴妃伝説を融合させ、2011年より地元の若者有志らの発案で始まった祭典だ。
火渡りと融合した楊貴妃伝説
「火渡りと融合した楊貴妃伝説」について説明したい。
この地で漂着後に息絶え、里人によって祀られ天女となった楊貴妃の安らかな眠りを妨げようと、秋になると、厄が邪鬼となって楊貴妃の里にやってくるといわれている。向津具半島を見渡す地にある高滝山の山伏が、積み上げたやぐらに火をくべ、煙と炎が空高く舞い上がるなか問答し、邪鬼を払いこの地の安寧を取り戻す。
同祭典では山伏の支援のもと、誰でも火を渡ることができ、願い事を楊貴妃に念じて渡ると願いがかなうとされており、同祭典の目玉となっている。「楊貴妃炎の祭典」のスケジュールについては公式サイトで確認できる。
3年ぶりの開催となる、「楊貴妃炎の祭典」に参加してみては。
■楊貴妃炎の祭典
開催日時:10月22日(土)11:00~15:00
開催場所:山口県長門市油谷向津具下久津3539 楊貴妃の里
「楊貴妃炎の祭典」公式サイト:https://yokihinosato.com/
(角谷良平)