
イベリコ豚インタープロフェッショナル協会(略称 ASICI)が、欧州連合の共同資金により実施しているイベリコハムの情報・プロモーションプログラム「Awaken Your Ibérico Sense(イベリコ・センスを呼び覚ませ!)」。日本での2年目のプログラムが終わり、2年目の成果と3年目に向けた展望が発表された。
2年目の課題は日本市場の信頼を強化すること
ASICIは1992年に創設され、1999年にスペイン農業・漁業・食料省が農産食品分野連携団体と認定。非営利の農畜産分野連携団体で、生産者(養豚農家)と加工、流通業者が参画している。
「Awaken Your Ibérico Sense(イベリコ・センスを呼び覚ませ!)」の2年目は、初年度の目的が製品の認知度向上と理解促進にあったのに対し、2年目の目的は、それを支える生産システムへのより深い理解の醸成であった。
2024年日本向けの熟成ハムおよび肩肉の輸出額は2,200万ユーロを超え、前年比11.5%増、過去5年間で約200%の成長を記録。スペイン産豚肉に対する市場閉鎖という厳しい状況の中、主な課題は日本市場の信頼を強化すること。そのため、トレーサビリティ、品質基準、そして欧州モデル特有の食品安全保証に重点が置かれ、研修、レストランウィーク、プレスツアーなどの活動を通じて制度や管理体制に関する理解を深めることに注力したとのことだ。
信頼できる専門家を育成

教育は、2年目の戦略の中核の1つとなった。東京と大阪では、130名以上の外食産業の専門家を対象に、技術内容と実践を組み合わせた研修を実施。これは単にカッティング技術に焦点を当てたものではなく、製品とそれを支えるシステムの総合的理解を伝えることが目的。消費者と直接接する立場の専門家が、イベリコハムの差別化価値と品質・安全性を支える保証を正確に説明できるよう、信頼できる専門家の育成が行われた。
Restaurant Weekでガイド付き試食体験

大阪で開催されたRestaurant Week
2026年頭には、ガストロノミー体験と生産モデル理解を結びつける試みとして、東京と大阪の15店舗でRestaurant Weekを開催。認証専門家によるガイド付き試食によって、消費者へイベリコハムが安全で信頼できる製品であるという認識が強化された。
プレスツアーで原産地を訪問

2月1日(日)〜7日(土)にはFarm Tripを実施。日本のジャーナリストおよびメディア関係者がイベリコの原産地を訪問し、その生産システムを直接確認した。参加者はスペイン農業・漁業・食料省を訪問し、欧州生産モデルの制度的枠組みについて説明を受け、イベリコハムが国際的な食品安全基準に整合しているという点について理解を深めたとのことだ。
日本人アンバサダーの活動も継続
また、初年度に原産地を訪問した日本人アンバサダーとの活動も継続された。

白金フレンチ「サーパス」吉田 能シェフ、

彫刻アーティスト野原 邦彦氏、

フードアーティスト諏訪 綾子氏は、原産地訪問の経験を、撮影、イベント、SNSコンテンツなどそれぞれの創造的表現へ反映している。
3年目は日本市場における信頼の定着へ
2年目は、認知向上から技術的理解への重要な転換になったとのこと。トレーサビリティ、制度的枠組み、衛生保証をコミュニケーションの中心に据え、日本市場の信頼強化の基盤が築けたとのことだ。
この流れを受け、最終年となる3年目は、日本市場における信頼の定着が焦点。各製品の背後にあるシステムをより厳密に伝えることに重点を置くとのことだ。日本はスペインにとって、商業的に重要な市場であるだけでなく、卓越したガストロノミーへの理解を共有する国。この2国の共通性の上に、日本市場におけるイベリコハムの定着と、信頼・厳格さ・品質評価に基づく関係強化を図っていくとのことだ。
最終年となる3年目の「Awaken Your Ibérico Sense(イベリコ・センスを呼び覚ませ!)」について、チェックしてみては。
イベリコ・センスを呼び覚ませ! URL:https://ibericosense.jp
イベリコ豚インタープロフェッショナル協会 公式HP:https://iberico.com
(熊田明日良)