日頃の学習では約半数が生成AIを利用する一方、思考力や自律性への不安も
Duolingo, Inc.(本社所在地:Pittsburgh, USA)は、小中学生の子どもを持つ保護者825人を対象に、「夏休みの子どもの学習に関する調査」を実施しました。
近年、学校での夏休みの宿題のあり方が見直される一方、学習アプリや生成AIなど、子どもが自ら学ぶための選択肢は広がっています。本調査では、親世代と現在の子どもの夏休みの学びの違いに加え、学校の宿題以外の自主的な学習への意識や、学習を継続するうえで感じている課題、家族の関わり、生成AIの活用状況について調査しました。
その結果、83.2%の保護者が、学校の宿題とは別に自主的に学ぶことを「重要」と回答しました。一方で、宿題以外の学習における課題として「子どもの集中力ややる気が続かない」(32.5%)、「学習を継続し、習慣にすることが難しい」(28.6%)が上位となり、学習機会が多様化する中でも、「学び始めること」以上に「学び続けること」への課題が浮かび上がりました。
調査サマリー
- 親世代から夏休みの学びが変化。「自由研究・工作」「読書感想文・作文」は20ポイント以上減少。現在は約4人に1人が学習アプリ・タブレット教材を活用
- - 親世代では60%以上が取り組んでいた「自由研究・工作」「読書感想文・作文」は、現在の子どもではいずれも20ポイント以上減少
- - 現在「学習アプリ・タブレット教材」に取り組む子どもは23.4%
- - 現在の学習環境について、34.9%の保護者が「デジタル機器を使う時間が増えた」と回答
- 83.2%の保護者が「子どもの自主的な学び」を重要視。一方、学習継続には「やる気」と「習慣化」が壁に
- - 75.8%が、夏休み前に「宿題以外の学習にも取り組んでほしい」と期待
- - 宿題以外の学習の難しさは、「集中力ややる気が続かない」(32.5%)、「学習を継続し、習慣にすることが難しい」(28.6%)が上位
- 学習を続けられている子どもでは「習慣」がポイント。家族の関わりにも注目
- - 期待通り、または期待以上に学習できている家庭では、「学習が日々の習慣になっている」(29.1%)が、学習を続けられている理由の1位
- - 「期待以上に取り組めている」家庭の88.9%が週1回以上、家族で一緒に学習。一方、「期待より大きく取り組めていない」家庭では31.6%にとどまった
- - 「期待以上に取り組めている」家庭では、「学習計画や目標を一緒に立てる」(32.1%)、「教材や学習内容を一緒に選ぶ」(30.2%)など、親子で一緒に考える伴走型の関わりが多い傾向
- 子どもの47.1%が夏休みの宿題に限らない、日頃の学習に生成AIを利用。一方で「使っていないし、使わせたくない」層も21.3%
- - 「よく使う」(9.9%)、「たまに使う」(37.2%)を合わせ、47.1%が学習に生成AIを利用
- - 全体では、「AIの答えをそのまま使い、自分で考える機会が減る」(32.4%)、「AIに頼りすぎ、自分で学習を進められなくなる」(27.9%)などへの懸念が上位
調査結果詳細
夏休みの学びが変化。「自由研究」「読書感想文」は減少、デジタルを使った学びが拡大
まず、保護者自身が子どもだった頃と、現在の子どもの夏休みの学習を比較しました。
親世代・現在の子ども世代ともに、「ドリルやプリントなど学校から出される宿題」は主要な夏休みの学習である一方、親世代では6割以上が取り組んでいた「自由研究・工作」「読書感想文・作文」は、現在の子どもではいずれも20ポイント以上減少しました。
一方、現在「学習アプリ・タブレット教材」に取り組む子どもは23.4%となりました。また、現在の子どもの学習環境について聞いたところ、「デジタル機器を使う時間が増えた」(34.9%)が最も多く、「自分の子ども時代より、学習方法の選択肢が増えた」(28.7%)が続きました。
学校から一律に出される課題だけではなく、デジタル教材やアプリなどを含め、子ども自身や家庭が学び方を選択できる環境へと変化していることがうかがえます。

8割超が「自主的な学び」を重視。一方、約3人に1人が「やる気が続かない」
学校の宿題とは別に、子どもが自分で学ぶ内容を選び、自主的に学ぶことについて聞いたところ、「とても重要」(30.7%)、「やや重要」(52.5%)を合わせ、83.2%の保護者が重要だと回答しました。さらに、夏休み前に宿題以外の学習にも取り組んでほしいと「強く思っていた」(23.3%)、「ある程度そう思っていた」(52.5%)保護者は、合わせて75.8%にのぼりました。
夏休み中旬現在、宿題以外の学習に「ほぼ毎日」または「週に数回」取り組む子どもは57.2%。また、夏休み前に、宿題以外の学習にも取り組んでほしいと考えていた保護者のうち(n=625)、71.2%が「期待通り」または「期待以上」に取り組めていると回答し、多くの家庭で夏休み前の期待に沿った自主学習ができていることがうかがえます。
一方、回答者全員に対して、宿題以外の学習について感じている難しさを聞くと、「子どもの集中力ややる気が続かない」(32.5%)が最多となり、「学習を継続し、習慣にすることが難しい」(28.6%)、「子どもが自分から学習を始めない」(27.3%)が続きました。
学ぶためのコンテンツや選択肢が広がる一方で、保護者にとっては、子どもが自ら学習を始め、それを日々の習慣として続けることが大きな課題となっていることがわかります。

学習を続けられる子どもの1位は「日々の習慣」。期待以上に学習できている家庭の約9割が、週1回以上家族で一緒に学習
では、宿題以外の学習を続けられている子どもには、どのような特徴があるのでしょうか。
期待通り、またはそれ以上に学習できている家庭(n=447, 複数回答)にその理由を聞いたところ、「学習が日々の習慣になっているから」(29.1%)が最も多く、「子ども本人に学びたいことや目標があるから」(26.6%)が続きました。一方、十分に取り組めていない子どもでは、「やる気や集中力が続かない」(31.2%)、「学習が習慣になっていない」(24.9%)が上位となりました。こうした結果から、学習を一時的な取り組みで終わらせず、日常生活の中に無理なく組み込んでいくことの重要性がうかがえます。
さらに、宿題以外の学習への取り組み状況別に家族の関わり方を見ると、学習が順調に進んでいる家庭ほど、家族で一緒に学ぶ機会が多い傾向が見られました。
夏休み前の期待と比べて「期待以上に取り組めている」家庭では、88.9%が週1回以上、家族で一緒に学習していました。一方、「期待より大きく取り組めていない」家庭では、週1回以上一緒に学ぶ割合は31.6%にとどまり、48.1%が「家族で一緒に学ぶことはまったくない」と回答しました。
また、保護者のサポート方法にも違いが見られました。「期待以上に取り組めている」家庭では、「学習計画や目標を一緒に立てている」(32.1%)、「教材や学習内容を一緒に選んでいる」(30.2%)、「学習する時間やルールを一緒に決めている」(27.2%)となりました。一方、「期待より大きく取り組めていない」家庭では、「学習するように声をかけている」(51.9%)が最も高くなっています。
こうした結果から、学習が進んでいる家庭では、単に学習を促すだけでなく、目標や学習方法を一緒に考えたり、家族自身も一緒に学んだりする“伴走型”の関わりが比較的多いことがうかがえます。

子どもの学びを取り巻くデジタル環境も変化。約半数が学習に生成AIを利用する一方、約5人に1人は「使わせたくない」
学習アプリやタブレット教材の普及に加え、生成AIも子どもの学習を取り巻く新たなツールとなりつつあります。文部科学省では、初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドラインを公表しているほか、現在進められている次期学習指導要領に向けた議論でも、生成AIを含むデジタル技術と学校教育のあり方について検討が進められています。
そこで今回、夏休みの学習状況に加え、日頃の学習における生成AIの利用についても尋ねました。その結果、「よく使う」(9.9%)、「たまに使う」(37.2%)を合わせ、47.1%の子どもがすでに学習に生成AIを利用していることが分かりました。一方で、「使っていないし、使わせたくない」と回答した保護者も21.3%にのぼりました。
実際に生成AIを利用している389名の子どもの使い方として最も当てはまるものを回答してもらったところ、「分からない部分の説明や解説を求める」(16.2%)が最も多く、「興味のあることを調べたり、学習内容を広げたりするために使う」(15.7%)が続きました。生成AIを、理解を深めたり学びを広げたりする補助的なツールとして活用している様子がうかがえます。
一方で、「AIが出した答えや文章をそのまま使っている」と回答した保護者も10.0%おり、8.5%は子どもが生成AIをどのように使っているか把握していないと回答しました。
こうした利用実態を背景に、保護者からは子どもの思考力や自律性への影響を懸念する声も見られました。生成AIを子どもの学習に利用する場合の不安については(n=825, 複数回答)、「AIの答えをそのまま使い、自分で考える機会が減る」(32.4%)が最も多く、「AIに頼りすぎ、自分で学習を進められなくなる」(27.9%)、「子どもがAIの回答の正しさを判断できない」(26.9%)が続きました。保護者の懸念は、生成AIを使うことそのものよりも、子ども自身が考え、判断し、自律的に学ぶ力をどう保つかに向けられていることがうかがえます。
生成AIを活用する場合、望ましいと思う使い方を聞いてみると(n=825, 複数回答)、「間違えた理由や考え方を説明する」(23.3%)、「答えを直接示さず、考えるためのヒントを提示する」(20.4%)などが上位となり、AIに子どもの代わりに答えを出してもらうことよりも、子ども自身の理解や思考を支援する使い方を求めていることがわかりました。

こうした結果から、生成AIをめぐる保護者の関心は、単に「使うか、使わないか」だけではなく、「子どもの思考力や基礎学力を保ちながら、どのように使うか」へと広がっていることがうかがえます。生成AIが子どもの身近な学習ツールになりつつある中で、子ども自身が考え、判断しながら活用できる学び方をどうつくるかが、今後より重要になりそうです。
楽しみながら続けられる学びへ。Duolingoが支える学習習慣

今回の調査からは、学習アプリや生成AIなど子どもの学び方が多様化する一方で、自ら学ぶ意欲を持ち、それを日々の習慣として続けていくことの難しさも改めて浮かび上がりました。
また、学習が順調に進んでいる家庭では、家族で一緒に学んだり、目標や学習方法を一緒に考えたりするなど、子どもの学びに伴走する家族の関わりも多く見られました。
Duolingoのコースには、学習者の学習に対するモチベーションを高め、目標達成をサポートするため、さまざまな仕組みを取り入れています。今回の調査でも、Duolingoを利用している子どもの30.0%が100日以上のストリークを継続していました。
【Duolingoの継続を支える仕組みの一例】
- ストリーク(連続記録):学習した日数を連続記録として可視化。毎日の小さな積み重ねを記録することで、学習を日々の習慣として続けるモチベーションにつなげます。
- クエスト:「○レッスンを完了する」など、その日に取り組む目標を提示。大きな学習目標だけでなく、日々達成できる小さなゴールを設けることで、学習を続けるきっかけをつくります。
- XP(経験値)やリーグ:レッスンを進めることでXPを獲得でき、学習の積み重ねや進捗を実感できる仕組みです。また、リーグでは他の学習者と一緒に取り組むことで、継続へのモチベーションを後押しします。
- Adventureやビデオ通話など、多様な学習体験:ゲームのような場面体験やAIキャラクターとの会話など、学んだ知識を実際に使う機会を提供。日々のレッスンに変化を加えながら、楽しみを保って学習を続けられるよう設計しています。
Duolingo blog: 外国語学習を習慣化しモチベーションを保つ秘訣
また、Duolingoでは、一人で学ぶだけでなく、友人や家族とのつながりを学習継続のモチベーションに変える仕組みも取り入れています。友人とチームを組んで共通の目標達成を目指す「フレンズクエスト」のほか、友人がストリークやリーグ昇格などのマイルストーンを達成した際には、お互いにお祝いしたり励ましたりすることができます。Duolingoの調査では、友人を追加した学習者は、コースを修了する確率が5.6倍高いことも分かっています。
さらに「ファミリープラン」では、1つのプランに複数のメンバーを招待でき、それぞれが自分のアカウントや学習記録を保ちながら、自分のペースで学習を続けることができます。 今回の調査でも、Duolingoを利用している子どもの86.7%は、家族にもDuolingo利用者がいることが分かりました。子ども一人だけで学習するのではなく、家族それぞれが学びながら、日常の中で学習を共有する姿も見えてきます。
Duolingoは、学習を「やらなければならないもの」ではなく、楽しみながら日々続けられる体験にすることで、子どもから大人まで、一人ひとりが自律的に学び続けられる環境を目指しています。
調査概要
調査名:夏休みの子どもの学習に関する調査
実施主体:Duolingo
調査方法:インターネット調査
調査期間:2026年8月3日~8月4日
対象:小中学生の子どもを持つ30~50代の保護者
有効回答数:825名
※複数回答の設問では、回答割合の合計が100%を超える場合があります。
※本調査結果をご利用いただく際は、必ず『Duolingo調べ』と明記ください。
Duolingoについて
Duolingoは、世界中の誰もが楽しくアクセスできるように設計された無料のオンライン学習プラットフォーム。科学的に証明されたひとくちサイズのレッスンで、英語だけでなく、中国語、スペイン語、フランス語など、42言語、合計100種類以上のコースを提供しています。日本版では英語、中国語、韓国語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、イタリア語の7か国語を提供しており、今後学習可能な言語数を増やしていく予定です。
また、世界で最も人気のある語学アプリとなり、学習者同士で競い合う、ポイントを獲得してレベルアップなど、ゲーム感覚で学習できるように設計されています。リーディング、ライティング、リスニング、スピーキング練習すべてを含む1セットを約5分程度で受講できるため、外出先や忙しい人でも気軽に継続できる設計になっています。
Duolingo Official Website:https://ja.duolingo.com