―「所有」を超える「時間」と「こだわり」。生活者の「ステータス」に対する意識はどう変わったのか?―
株式会社博報堂(本社:東京都港区、代表取締役社長:名倉健司)の専門組織である生活者発想技術研究所は、生活者が感じる「ステータス」を読み解くレポート「Future Evangelist Report vol.6 ステータスシフト ―「所有」を超える「時間」と「こだわり」。生活者の「ステータス」に対する意識はどう変わったのか? ―」を公開しました。
▼ レポートはこちら(無料でダウンロードいただけます)
https://hassogiken.jp/assets/cms/2026/08/FutureEvangelistReport_StatusShift-1.pdf

「所有すれば安心」という正解が失われた現代、生活者が感じるステータスは「何を持っているか(所有)」から「どれだけ時間やこだわりを費やしたか(蓄積)」へと劇的に変化しています。他者からの評価に依存する「外部基準」から、自らが過程ごと納得できる「内部基準」へ移り変わる現代の“ステータスシフト”の実態を解き明かします。
■ 「ステータス」に着眼した背景
私たちが日常的に使う「ステータス」という言葉には、進捗状況や能力値など様々な意味が含まれますが、本レポートでは「社会的な地位」としてのステータスに焦点を当てます。この意味でのステータスは、その時々の文化や社会が何を「価値あるもの」と見なしているかを映し出す、極めて重要な鏡です。今、このステータスだと感じる「中身」そのものが、かつてとは別物へと変化しているのではないか。私たちはそのような仮説に基づき、調査を実施いたしました。
博報堂は「生活者発想」をフィロソフィーに掲げ、生活者の意識や行動の変化を起点に企業のマーケティングや事業開発に新たな視点を提供する研究活動を行っています。本レポートは、博報堂の多様なプランナーがFuture Evangelist(未来の生活像の伝道師)として生活者の行動から未来の兆しを読み解き、新しいマーケットデザインを提言するレポートシリーズ「Future Evangelist Report」の第六弾となります。
■ 「ステータスシフト」レポート 概要
資産の「所有」が社会的な成功の証だった時代は終わり、予測不能な現代においてステータスの基準は自身の内面を豊かにする「時間」と「こだわり」へシフトしています。本レポートでは、全国1,800名を対象とした定量調査をもとに、生活者が費やしたプロセスの価値やコミュニティごとに多極化する評価軸を徹底分析。企業がこれからの生活者コミュニティと向き合い、新たな関係性を築くためのマーケティングのヒントを考察しています。
■ 「ステータスシフト」レポート 構成
本レポートでは、前半で高度経済成長期から現代に至るステータス定義の歴史的変遷や、生活者が何を持って「内面的な資産」と見なすかという意識の変化をデータから紐解きます。後半では、多様な趣味・コミュニティ(界隈)ごとに独自の深化を遂げるステータスの多極化モデルを解体・解説し、企業がブランド価値や顧客体験の設計に活かすための具体的なアプローチを提示します。
1.社会の変化
2.生活者にとってのステータス
3.コミュニティ別に見るステータス
4.まとめ
<レポート一部抜粋>
・時代背景の変遷と、変容する「ステータス」の定義
「所有」の1980年頃~、「維持・コスパ」の2000年頃~を経て、正解のない不透明な2020年頃~へ。時代とともに生活者の「ステータス」の定義は変容している。

・生活者にとってのステータス
生活者が感じるステータスは「外的な称号」から「内的な資産」へシフト。1位「教養・知識(56.0%)」、2位「語学力(52.0%)」が「資産・貯蓄(51.4%)」を上回る結果に。

・ステータス意識の変化
他者が判断する「外部基準(与えられる指標)」から、自らが過程ごと納得し内側から育てる「内部基準(納得感・時間)」へ。

・ステータスシフト まとめ
ステータスは「所有・外的な称号」から「知識や時間の蓄積・内的な納得」へ。
コミュニティごとに基準が多極化する中で「投下した時間」が新たな共通言語に。

■ Future Evangelist Reportシリーズ
博報堂のフィロソフィーである生活者発想に基づき、「未来は、私たち一人ひとりがつくるもの」をコンセプトに、博報堂の多様なプランナーが「Future Evangelist」として生活者行動から未来の兆しを読み解き、新たなマーケットデザインを提言する「Future Evangelist Report」を発信しています。「Future Evangelist」には、一人ひとりのプランナーが、自らが大切と信じる未来の生活像の「伝道師」でありたいという思いを込めています。
第一弾:ウェルネスの主体は「私」から「私たち」へ
https://files.hakuhodo.co.jp/files/user/2023/04/FutureEvangelist-report1.pdf
第二弾:ブランド・アクセシビリティ
https://files.hakuhodo.co.jp/files/user/2023/07/FutureEvangelist2.pdf
第三弾:界隈消費
https://files.hakuhodo.co.jp/files/user/2024/11/FutureEvangelist3-1.pdf
第四弾:生活者発想型ワークプレイス
https://files.hakuhodo.co.jp/files/user/2025/08/cc4f8d89ee7d9a59ac7f32d9f7c4b58f.pdf
第五弾:令和の愛着
https://www.hakuhodo.co.jp/news/info/007220/