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ガラスの向こうから聞こえてくるのは、ちょっとした驚きと、あたたかい笑い声。串をかじって、マジックに目を見張って、気づけば隣の誰かと乾杯している。そんな夜が、不意に心をほどいてくれる。 布施・あかつき通りに佇む「串焼き酒場...
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布施駅から歩いてすぐ。雑多な商店街を抜けた先、ぽつんと浮かぶハイネケンの緑。 「Bar Stax」は、騒がしくない夜にちょうどいい。カウンター越しに注がれるのは、たとえば今日の気分みたいな一杯。会話があっても、なくてもい...
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夜に食べる焼肉は、なぜあんなにも背徳的で、そして美味しいのだろう。ふと立ち寄った深夜の街角、ひとり暖簾をくぐる瞬間に、ちょっとした特別感がある。 「おんざらいす」は、そんな夜の静かなご褒美にぴったりの場所。 夜が更けるほ...
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お好み焼きでもない、たこ焼きでもない、もうひとつの“大阪の顔”。衣をまとってカラリと揚がる、あの「串カツ」だ。 居酒屋で、そして家族の団らんにも。大阪の暮らしのなかに、いつだって寄り添ってきた味。布施の高架沿いにある「た...
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布施の町を歩いていると、ふと吸い込まれるように入ってしまう中華屋がある。「豚珍館 荒川店」。 看板に気取った派手さはないけれど、どこか確かな安心感がある。 暖簾をくぐると、壁いっぱいに貼られた名刺たちが目に飛び込んでくる...
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布施駅から歩いて5分。ネオンと旗が迎えてくれる、ちょっとだけ異国の入り口。釜山出身のママが切り盛りする韓国料理「チング」は、派手でもない、流行りでもない、でもなぜか身体が覚えてる味がある。鉄鍋の音も、チヂミの匂いも、おか...
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布施には、古き良き喫茶店がまだたくさん残っている。 けれど、「FUJI CAFE」の朝は、ちょっと違う。光が差し込む白い店内、湯気立つトースト、甘いレモネード。隣の金太郎パンから届いた焼きたての香りと一緒に、新しい一日が...
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駅から少し歩いたところにある、さりげない佇まい。「細見商店」は、東大阪・布施のラーメン屋。けれど、ただのラーメン屋ではない。 スープの奥に感じる、店主の故郷のぬくもり。ふわりと香る柚子皮や、もちっとした太麺。一杯すすれば...
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鉄板の熱から少し遠ざかったそのお好み焼きは、意外にも、ぬくもりを閉じ込めていた。大阪・布施。地元の人がわざわざ通う、テイクアウト専門のお好み焼き屋「サニヤン」は、昭和55年からずっと、変わらない「ふわほわ」食感を守り続け...
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夜の布施といえば、ネオンの明かりに吸い寄せられていく大人たち。お酒の匂いと笑い声が入り混じる中、ふと、「あ、今日はちゃんとしたご飯が食べたいな」って思うときがある。 そんなときに、灯りを頼りに入りたくなる店がある。選んだ...
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高架下の商店街。昼下がり、焼き魚の香りがふわりと鼻をかすめた。目をやると、暖簾がひるがえる小さな割烹居酒屋。 店名は「丹後のさと」。京都・京丹後出身のご主人が、奥さんの地元・布施で営む店だ。 ショーケースにはおばんざいが...
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布施の夜は、少しゆるくて、ちょっと濃い。はしご酒の最後にたどり着いたのは、沖縄の風が吹く酒場「垣花家(かきはなけ)」。 スナックの灯りがぽつぽつと並ぶさくら通りに、三線の音と笑い声が混ざって流れてくる。島言葉が飛び交い、...
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ふらっと吸い寄せられるように赤提灯をくぐると、カウンターだけの店に、ぶっきらぼうなおやっさん。だけど、その声のトーンと、さりげない一皿の味付けに、なんだか妙に安心してしまう。 大阪・布施の片隅で、今日も誰かが「ちょっと一...
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大阪・布施の路地裏。ふとした夜に立ち寄った「ネバーラン堂」は、まるで秘密基地のようだった。 駄菓子の甘い匂い、手元で響くファミコンのSE音。 昭和と平成のちょうど真ん中くらいで時が止まったような空間には、誰にも見せなかっ...
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場末の渋さとは良い意味で異なる、「ここなら大丈夫」という安心感が迎えてくれる。 場所はジャンカラ・ディープ布施店。そこにあるのは、スナックのようで、でもちょっと違う、“スナック風カラオケ喫茶”という不思議な空間だ。 お酒...