
郊外型焼肉専門店「しちりん家」を展開する外食企業「サイグループ」は、農林水産省が主催する「第30回 優良外食産業表彰」において、持続可能な事業活動推進部門・農林水産省大臣官房総括審議官(新事業・食品産業)賞を受賞した。
持続可能な外食経営の取り組みが評価
農林水産省「第30回 優良外食産業表彰」は、農林水産業との連携や消費者ニーズへの対応、環境への配慮など、創意工夫を生かした外食産業の優れた取り組みを評価し表彰する制度。優良事例を広く紹介することで、食生活を通じた豊かな社会づくりと地域活性化を推進することを目的としている。

(左)農林水産省大臣官房 河南総括審議官、(右)サイグループ代表取締役 岩本佳代氏

(左から)焼肉協会会長 トラジ 代表 金氏、AJドリームクリエイト 代表 蓮川氏、岩本氏
サイグループでは創業以来、「常に正直であれ」という創業者・岩本清一氏の理念のもと、食材の品質や接客を大切にした店舗運営を続けてきた。

(左から)全国焼肉協会 金会長、岩本氏、しちりん家有松店店長 竹中氏、JY旦専任理事
また、地域に愛される飲食店として持続可能な経営や働きやすい環境づくりにも取り組んでいる。今回の受賞は、地域密着型の店舗運営や食文化の継承、持続可能な外食事業の取り組みなどが評価されたものだ。
現在は二代目代表である岩本佳代氏が創業者の想いを受け継ぎ、「みんなで囲むおいしい焼肉」をテーマに、地域に根差した焼肉店づくりを進めている。同社は、今後も食の楽しさを届けるとともに、地域社会に貢献する外食企業として新たな挑戦を続けていくとしている。
焼肉文化の発展と業界技術向上への取り組み

しちりん家 桜田店
サイグループは、1988年、石川県金沢市片町に焼肉専門店「崔清」を創業。品質重視の高級焼肉店として繁盛する一方、店舗が狭く家族連れには不向きであったことから、その後、広い店舗と駐車場を備えた郊外型の大衆焼肉店「しちりん家」を開業。現在、石川県内で3店舗を展開している。

新体制後第二期がスタートする社員メンバー
同社では、焼肉文化の発展と業界技術向上のため、以下のような取り組みを行っている。


一つは、「伝統と技」の取り組み。同社が元祖である「包みネギタン」の調理技術を業界全体へ広く伝授し、全国的な普及を牽引してきた。
また「効率と品質」の取り組みも行う。仕込みの大半をセントラルキッチンで集約し、店舗の省人化と品質安定を実現、熟練スタッフ中心の体制で働きやすさと技術力を両立している。
さらに「業界への貢献」の取り組みも。調理技術の共有や業界団体を通じた指導により、焼肉文化の発展と外食産業の持続的成長に寄与してきた。低コストで導入できる排煙ダクトを地元メーカーと共同開発などを通じて、小規模焼肉店の無煙化を実現している。


ほかに「働く環境」の取り組みも実施。明確な休暇制度の導入と待遇のさらなる充実を図り、誰もが働きやすい職場づくりを推進している。また、女将制度を導入し、各店舗を日々巡回。「気の利いたお節介」と感じてもらえるおもてなしを心がけているという。
配膳ロボットなどの導入が進む時代にあっても、あえて人の手による温かみのある接客にこだわり、来店者に寄り添ったサービスを展開。スタッフ一人ひとりが安心して長く働ける環境と、培われた技術・おもてなしの力を生かした店舗づくりを目指している。
創業者の「常に正直であれ」という言葉を守る

サイグループ代表取締役・岩本佳代氏は、受賞に際し次のようにコメントを寄せている。
「1988年の創業から今日まで、皆さまに育てていただいた37年でした。お客様の笑顔と『おいしかった』『また来るね』という一言が、どれだけ私たちの背中を押してくれたことか。
創業者である父が口癖のように言っていた『常に正直であれ』という言葉を守りながら、スタッフみんなで積み重ねてきた日々が、こうして認めていただけたこと、本当にうれしく思っています。
これからも、お客様の大切な時間に寄り添えるお店であり続けられるように。そして、しちりん家で働いてよかったと思えるお店であり続けられるように。地域の皆さまの笑顔を原点に、これからも一歩一歩まっすぐに歩んでまいります」
サイグループが大切にしているのは、おいしさの追求と、地域に根ざした楽しい関係づくり。無理な出店よりも、地元の利用者とのあたたかいつながりを重視してきた。家族で囲む焼肉の時間が新たなつながりを生み、世代を超えて広がっていると考えている。
経営の取り組みが評価されたサイグループの「しちりん家」で、焼肉を堪能してみてはいかが。
サイグループHP:https://www.sai-gr.com
しちりん家Instagram:https://www.instagram.com/8929.shichirinya
(ASANO)